10度目出場の上田桃子は3つ伸ばして68「(地元)熊本の皆さんにやりきる姿を届けたい」…AIG全英女子オープン第3日


上田桃子

上田桃子

 ◆米女子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 AIG全英女子オープン 第3日(22日午前8時27分スタート、ロイヤルトルーンGC=6632ヤード、パー71、賞金総額450万ドル(約4億7700万円)、優勝67万5000ドル(約7155万円)、参加74人)

 強風の中、新型コロナウイルス感染対策で無観客で第3ラウンドが行われている。10度目の出場の上田桃子(34)=フリー=は52位スタートで5バーディー、1ダブルボギーの68で回り、通算5オーバーでホールアウトした。

 日本ツアー通算14勝のベテランが、今大会日本人初の60台をマークした。メジャー舞台で勇気を持って自分を信じ抜いた。「強風で、右のブッシュを向いて打たなきゃいけなかったり。ブラインド(落とし場所が見えない)のホールも多くて。本当にそこから(球が)戻ってくるのか、というのが、(日を追うごとに)比較的イメージがしやすくなってきた」と3日目にしてつかみつつある、難関リンクスコース攻略を語った。

 前半2つ伸ばして折り返すと、見せ場は385ヤードの10番パー4だった。「ブラインドのティーショットは、フェアウェー真ん中よりも30ヤード左に勇気を持って振った」とフェアウェーへと運んだ。9アイアンでの第2打も「ブラインドショットだった」が3メートルへつけてバーディー。「難しい10番で取れたのが大きかった。あそこでよし、行けるぞって思えた」とうなずいた。

 12番パー4ではブッシュに打ち込んで4オン2パットのダボ。とはいえ16、17番でバーディーを奪い返し、前日課題に挙げていた後半9ホールでもスコアを1つ伸ばした。豪雨被害などに苦しむ地元・熊本県に向けて「やっぱり良いゴルフをしないと、まずテレビにも映らないので。1ホールでも映るように。良い成績を出したいし、やりきった姿を届けたい」と強い思いを胸に快進撃を演じた。

 ホールアウト時点では6打差の暫定25位。最終日に向けては「明日は順位を1つでも上げて帰りたい。今日以上の成績を出せるように。キャリアハイの成績を出したいですね」と意気込んだ。頭脳と技術を駆使して、2008年の7位を上回る自己最高成績を残し、地元を勇気づける。

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