笹生優花、年少3位19歳71日で連続Vいける 2打差2位発進


9番でティーショットを放つ笹生優花。5アンダーで2位につけた

9番でティーショットを放つ笹生優花。5アンダーで2位につけた

 ◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス第1日(27日、北海道・小樽CC=6695ヤード、パー72)

 2週前の前戦でツアー初優勝を飾った笹生優花(19)=ICTSI=が1イーグル、4バーディー、1ボギーの5アンダー、67で回り、首位と2打差の2位発進した。風に見舞われた後半に4バーディーと新人離れした技術で、難コースを攻略。畑岡奈紗、宮里藍に次ぐ年少3位(19歳71日)での2戦連続優勝に挑む。大城さつき(30)=フリー=が7アンダーで首位に立った。

 難コースの小樽CCでも笹生がみせた。前半の13番パー5で残り225ヤードから第2打を1メートルに運びイーグルを奪った。海からの風が強くなった後半はピンそばにつけた5番から、チップインの7番まで多彩な技で3連続バーディー。「今週は新しい週という気持ちでいつも通り緊張してプレーした。こんないいスコア(67)が出るとは思わなかった。満足です」と表情を緩ませた。

 プロデビューから日本ツアー3戦連続の首位発進こそ逃したが、2打差の2位。ジュニア時代からの豊富な国際経験を生かした。「風が強いオーストラリアやニュージーランドの試合で回った。英国のリンクスも1度ある」。先週末はAIG全英女子オープンをテレビ観戦し、刺激を受けたという。故郷のフィリピンでも「練習拠点は12月から2月まで、ものすごい風が吹く」と強風もお手のものだ。「フィリピンは軽い風で、小樽は重い風。計算が分からない時もある」と語るが、「キャディーさんと話しながら、できた」とうなずいた。

 NEC軽井沢72で2位に4打差をつける圧巻の初優勝で、日本では“女タイガー・ウッズ”と報じられたが、フィリピンでも“フィーバー”が起きていた。マニラの地元紙は「ユウカ・サソウが日本での初タイトルをバッグに入れた」と大々的に伝え、スポーツ省庁にあたるフィリピンスポーツ委員会(PSC)もツイッターで祝福した。

 初優勝からの2戦連続優勝は、88年ツアー制施行後で西田智慧子(90年)、表純子(05年)の2例。30日に19歳71日で2戦連続Vを決めれば、畑岡奈紗、宮里藍に次ぐ年少3位の達成となる。「コースが難しいので気を付けてプレーしたい」。好発進にも慢心はせず、4日間を戦い抜く。(岩原 正幸)

 ◆優花に聞く

 ―ゴルフの調子は。

 「いいドライバーショットもあったけど、少し曲がっていた。第2打がグリーンに乗ってくれて、大崩れしなかった」

 ―緊張は?

 「最初のホールは必ず緊張していて3、4ホール目でなくなるけど、また緊張したりする。何かしたところでなくならないので、受け入れるしかない」

 ―風の影響は。

 「後半は風が吹いてきて、読みが難しかった」

 ―北海道ならではの過ごし方は。

 「夜は涼しいのでセーターが必要かなって。(26日は帯同する)お父さんに勧められてジンギスカンを食べた。普通に肉でしたけど、羊(ラム)ってこんな味がするんだ(笑い)」

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