◇男子プロゴルフツアー今季第2戦 フジサンケイクラシック 最終日(6日、富士桜CC=7566ヤード、パー71、賞金総額1億1000万円、優勝2200万円、参加67人)
今季国内初戦で約8か月ぶりのツアー第2戦で、石川遼(28)=カシオ=は5打差9位で出て3バーディー、6ボギーの74とスコアを落とし、通算イーブンパーの21位で終えた。
2009、10年大会覇者はティーショットに苦しんだ。202ヤードの2番パー3で、アイアンでの第1打をグリーン左バンカーに入れてボギーが先行した。ツアー最難関ホールの535ヤードの5番パー4は、3ウッドで左のラフへ入れてボギー。首位と7打差に開き、この時点で優勝争いからは脱落した。
その後も第1打を曲げたホールでスコアを落とした。この日のフェアウェーキープ率は46・15%(全体61位)と低迷。大会4日間でも48・08%で(全体65位)で「ドライバーと3ウッドがうまくコントロールできていない。4アイアンまではうまくコントロールできるけど、3ウッドからあやしくなって、ドライバーは全然まだまだ」と唇をかんだ。
それでも、次戦の海外メジャー、全米オープン(17日開幕・ウィングドフットGC)に向けて、貴重な収穫もつかんだ。596ヤードの6番は、アイアンでの3打目を1メートルにつけてバーディー。493ヤードの8番パー4は、第1打が右の深いラフへ。全米オープンを見据えて、今大会から投入した5ウッドでの第2打をグリーン横まで運んで、パーセーブ。「アイアンは、去年までよりもさらに良い感触で打てている。8番は、セカンド残り230ヤードくらいから、すごくいいパーを取れた」とうなずいた。
ラフが深く「世界一難しいメジャー」と呼ばれる全米オープン。石川は近日中にPCR検査を受けて渡米する。コースマネジメントやトップの浅いスイングなど、新たなスタイルで5年ぶりの大舞台に挑む。