女子ゴルフの今季メジャー第2戦、ANAインスピレーションは10日から4日間、米カリフォルニア州ミッションヒルズCC(6865ヤード、パー72)で、新型コロナウイルス感染症対策のため、無観客で開催される。
開幕前日の9日、昨年のAIG全英女子オープン覇者の渋野日向子(21)=サントリー=が公式会見に出席した。初のリンクスコースに苦しみ、予選落ちした全英後に渡米。約2週間が経ち「ほぼゴルフ場にこもって練習をしていました。何かを変えると言うよりも、18ホールしっかりピンを狙っていく。しっかりと振れるように」と初の米国本土での大会出場に向けて調整を進めてきた。
新型コロナの影響で、例年の3月から9月に延期された。カリフォルニア州は猛暑に見舞われており「いやぁ~、もう初めての経験です。47度の日は、一日に一週間分の汗が出ましたね。でも、乾燥しているからか日本の蒸し暑さほどではない。氷のうを持参して、塩分入りのアメやお菓子を食べながら気をつけていました」と渋野は苦笑い。
会場入り後、2ラウンドの練習ラウンドを積んだ。コースについては「個人的には好きな方。かなり距離も長くて、コントロールも飛距離も必要だなと思いました。とりあえず、アンダー(パー)を出せるように頑張りたい」と語った。
毎年同じコース開催のメジャー。これまで日本勢が苦戦してきた、コース攻略のカギについては「フェアウェーキープがかなり大事。距離が長いのでグリーンで止めるのが難しい。ピンを狙うリスキーなことはせずに、真ん中からという感じで。全英と同じで頭を使ってゴルフをしないといけないなと思いました」と分析。「私の中ではパーオン率を上げたい。ボギーも少なくなって、チャンスも多くなると思うので」とアイアンショットの復調をキーととらえた。
今年はコロナ禍で、実戦を積めておらず日米3戦に出場して3戦とも予選落ち。「ショットの切れやスイングはちょっとずつ取り戻してきている。ちょっとだけ全英よりはマシかなと思います。あまり自分に期待したくないので、予選通過できるように頑張りたい」と笑顔でうなずいた。