畑岡奈紗、メジャーで自身3度目トップ10入りで7位 「自信になる。収穫は大きい」


 ◆米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 ANAインスピレーション 最終日 13日、米カリフォルニア州ミッションヒルズCC、賞金総額310万ドル(約3億2860万円)、優勝46万5000ドル(約4929万円)、無観客

 首位と6打差の14位で出た畑岡奈紗(21)=アビームコンサルティング=が5バーディー、2ボギーの69をマーク。通算9アンダーで今大会自己最高順位の7位に入った。メジャーでは18年の全米女子プロ選手権(2位)以来、約2年ぶり3度目のトップ10入りを果たし「(スコアを)伸ばして上がってトップ10に入れたのは良かったかなと思います。日に日に調子も良くなっていった。今週のプレーはすごく自信になる」と充実の表情を見せた。

 2打差の3位から出て、67をマークした李ミリム(29)=韓国=が15アンダーで並んだブルック・ヘンダーソン(23)=カナダ=、ネリー・コルダ(22)=米国=との3人によるプレーオフを制し、メジャー初優勝をつかんだ。

 6打差を追う畑岡は、自身初のメジャー制覇だけを見つめ「最初から攻めていこう」と心に決めていた。1番で第2打をピン右手前約1・5メートルに寄せてバーディー発進すると、いきなり3連続で伸ばした。4番でピン左奥約2メートルのバーディーパットを決めきれず「流れに乗りきれなかった」と言うが、5番パー3で第1打をピン右手前約3メートルの好位置につけるなど「ショットは攻めることができた」とうなずいた。気温33度超えの暑さの中でも、持ち前のショット力を生かしたゴルフでスコアを作っていった。

 18番パー5(491ヤード)でも手応えがあった。フェアウェーから残り207ヤードを5アイアンで2オンに成功。ピン奥約8メートルにつけた。イーグルパットこそ決められなかったが、バーディー締め。自粛期間は例年のオフに行う強度のトレーニングに励んできたといい「今週は飛距離が伸びたなと、すごく実感できた。まあ、伸びてくれないと困っちゃいますかね(笑い)10ヤードぐらい(伸びた)」と満足げだ。この日の平均飛距離は308ヤードで全体2位。4日間でも275ヤードだった。

 昨年は5大メジャーのうち3度の予選落ちを経験。今年も8月のAIG全英女子オープンで64位とメジャーで思うような成績を残せていなかった。だが、今大会を終えて「試合の中でうまく調整しながら、今週はできたかなと思います。収穫は大きい」と手応えをつかんでいた。

 次戦は17日開幕のポートランド・クラシック(米オレゴン州コロンビアエッジウォーターCC)に出場予定。「このままの調子でいければいいかなと思います。優勝を目指して頑張りたい」と自信に満ちた表情で話した。

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