◆米女子プロゴルフツアー ▽メジャー第3戦 全米女子プロ選手権 最終日(11日、米ペンシルベニア州アロニミンクGC=6577ヤード、パー70)
首位と6打差10位から出た、世界ランク5位の畑岡奈紗(21)=アビームコンサルティング=は1イーグル、2バーディーと4つスコアを伸ばして、通算5アンダーの暫定3位で前半を折り返した。
第3ラウンドの畑岡選手は、攻守のメリハリがしっかりとできていました。バンカー越えのピン位置が多くて、ショットで攻めてバンカーに入る場面も多かったんですけど、ナイスリカバリーで冷静にパーを重ねていました。
3番はバンカーからピンとは違う方向へと打ち出して、傾斜を使って寄せてのパー。13番はバンカーから4メートルに寄せてパーをセーブしてガッツポーズ。続く14番パー3ではティーショットを4メートルにつけてバーディー。自分で良い流れをつくってスコアメイクしていました。飛距離、正確性、グリーン周り、グリーン上と全ての能力や技術が求められるメジャー舞台で何をしなきゃいけないかがよく分かっている印象です。
得意のショットも上り調子です。10番の第2打は、グリーンの5ヤードくらいの平らな幅に落とすスーパーショットでイージーバーディー。パットの距離感も良いのでかみ合えば5アンダー、6アンダーのビッグスコアは出そう。ただ、最終日は上位組のスタート時間が早いので伸ばす可能性があります。畑岡選手は前半から食らいつけるかが逆転へのカギになると思います。(女子プロゴルファー)