申ジエ「お母さんと一緒に優勝できた」 亡き母に捧げるツアー通算26勝目


18番、ウィニングパットとなるバーディーパットを決め、ガッツポーズする申ジエ。通算19アンダーで優勝した(カメラ・相川 和寛)

18番、ウィニングパットとなるバーディーパットを決め、ガッツポーズする申ジエ。通算19アンダーで優勝した(カメラ・相川 和寛)

 ◆女子プロゴルフツアー ▽TOTOジャパンクラシック最終日(8日、茨城・太平洋C美野里C=6554ヤード、パー72)

 最終ラウンド(R)が行われ、元世界ランク1位の申ジエ(韓国)が1イーグル、4バーディー、ボギーなしの66をマーク。2003年11月8日に交通事故で亡くした母の羅松淑(ナ・ソンスク)さんの命日に、通算19アンダーで10月の富士通レディース以来となる今季2勝目&ツアー通算26勝目を飾った。「今日はお母さんの命日だから絶対に勝ちたいと思っていました。いつも一緒にいるお母さんと一緒に優勝できた」と天国の母に勝利をささげた。

 申は「韓国では命日に黒を身につける」といい、この日は黒のキャップ、ウェア、パンツと全身を黒でそろえて2位以下に1打差の単独首位からスタートした。16番で見たスコアボードで笹生優花に並ばれたことを確認し、迎えた17番パー5。2オンすると、ピン右16メートルからのイーグルパットをねじ込んで、笹生を突き放した。上がりの18番もバーディーで締め「笹生さんが18番でバーディーを取って(トップ)タイになったのを知り、私も17番でバーディーが欲しかった。勝負はあのパター(=17番の第3打)が大きかったと思います」と勝負師は冷静に振り返った。

 今季はコロナ禍での入国制限により、6月のツアー開幕から6試合に出場できなかった。だが、米韓両ツアーで賞金女王に輝いたことのある実力者は10月からツアー復帰すると、出場5戦で2勝を挙げ、賞金ランクは5位に浮上。目標に掲げる日本ツアーでの賞金女王の座に向け、順調に歩みを進めている。

 また、出場権を保持する12月10日開幕の海外メジャー、全米女子オープン(米テキサス州)出場については「隔離のこともあるので考えます」とした。

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