国内男子プロゴルフツアーの三井住友VISA太平洋マスターズが12日から4日間、静岡・太平洋C御殿場C(パー70、7262ヤード)で開催される。
2010年&12年大会覇者の石川遼(29)=カシオ=は11日、会場で最終調整。10月のZOZOチャンピオンシップ(63位)を終えて米国から帰国後、10日夕方まで2週間の自主隔離をした。そのため、この日会場入りして限られた時間の中で、60度ウェッジとパターの2本を持って、1番から18ホールのコースチェックを行った。「球数はそんなに打たずに歩いて見て回りました。一番はパッティングの距離感を見た。このコースは本当に(グリーン上での球の転がりが)速いので、下りの距離感を合わせていかないといけない」と警戒した。
今年は日本ツアーに出場しながら、米ツアーの8月のメジャー、全米プロ選手権(予選落ち)、9月の全米オープン(51位)にも出た。「毎回(米ツアーで)大きな収穫を得られている。世界最高峰の難易度の(コース)セッティングを基準として、今もその基準を思い出しながらできている。今年は行ったり、来たりしたけどすごい良かった」とうなずいた。石川は五輪強化指定選手であるため、帰国後の隔離期間は事前に申請して認められたコースで、一人で練習してきた。「ボールを打つことはできていました。一人でラウンドもさせていただいていました」と話した。
また、今大会と次週のダンロップフェニックス(宮崎)の優勝者などに1月の米ツアー、ソニー・オープン(14~17日・米ハワイ州)の出場権が与えられることがこの日までに同大会の主催者から発表された。これを受け、石川は「非常にモチベーションの上がるニュースだなと思います」と話し、ツアー通算94勝の尾崎将司(73)らに続く、自身3度目の大会制覇へ意欲を見せていた。