国内男子プロゴルフツアー、三井住友VISA太平洋マスターズが12日から4日間、静岡・太平洋C御殿場C(パー70、7262ヤード)で、無観客で開催される。
10月のメジャー、日本オープンで5位に入った注目のアマチュア・河本力(りき、20)=日体大3年=が11日、18ホールの練習ラウンドで調整した。今朝の肌寒い練習場では「キャリーで337ヤード」かっ飛ばしたという飛ばし屋は「ティーショットは(日本オープンの時より)いい感じ。グリーンが難しいので、パターが入ってくれれば」と見据えた。
日本オープンでは「平均330ヤード」を誇る規格外の飛距離を武器に、第2日には単独首位に立つなど“アマチュア旋風”の中心として注目を集めた。大会後には、姉で日本ツアー1勝の結(22)からは「『ええんちゃう』ぐらいしか言われていませんね」と笑うが、「自信になったのはあるけど、自分に足りないところがたくさん見つかりました」と収穫と課題を手にし、「練習法は変えていないけど、打ち込みはしっかりやってきました」と腕を磨いてきた。
昨年大会は1学年上の金谷拓実(22)=東北福祉大4年=が73年のツアー制施行後では史上4人目のアマチュア優勝を飾った。18年のコース改修前だが、過去には11年に松山英樹(28)=LEXUS=もアマ優勝を挙げている。河本は「自分が勝てるとはまだ全然思っていないけど、ラフが長くなくてしっかり打てる。その辺りでアマチュアの僕たちでも戦えるのかな」と語った。
予選ラウンド(12日、13日)は憧れるツアー通算17勝の石川遼(29)=カシオ=と試合では初めて同組で回る。「素晴らしい組に入れていただいて、すごいありがたいです。石川プロはアプローチがすごいうまいので、グリーン回りもうまいですし…攻め方とかも勉強したいです。盗めるものは盗みたい。すごい楽しみです」と胸を躍らせていた。