◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第2日(13日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
今大会は新型コロナウイルス感染防止策として、無観客で開催される。この日行われた第2ラウンドでは、ツアー通算20勝の谷口徹(52)=フリー=が178ヤードの7番パー3で、ツアーでは4度目のホールインワンを達成した。7番の第1打で6アイアンを握ると、打球はピン方向に飛んでいき、そのままカップイン。「ピンをすじった」と好感触を語ったが、歓声が上がることもなく、「グリーンに(球が)ないし、何のリアクションもないので、奥のバンカーだと思ってちょっとへこんでいたら、フォアキャディーさん(ボールの行方を確認するスタッフ)に『入りました』と言われて、すごい味気のないホールインワンになりました」と少しすねた様子で振り返った。
谷口がエースを達成した7番のグリーン周辺にはフォアキャディーが1人待機していたが、無観客開催で静まり返っていた。同組の大槻智春(30)=真清創設=によると「フォアキャディーさんが『(カップに)入ったよ、入ったよ』と僕に小声で言ってきたので『谷口さん入りましたよ!』と言いました。たぶん(フォアキャディーは)小さく拍手をしていた。でも周りもプレーしていたので、あまり騒げなかったんだと思うけど、谷口さんがすねちゃった」と状況を説明。9月の日本シニアオープン選手権(15位)などシニアツアーでも無観客試合を経験する谷口だが「まあ、盛り上がらないですよね。ホールインワンしても何もないですもんね。あれだけリアクションがないホールインワンってあるんですね」と、この時ばかりはすねていた。
この日のラウンドでは75と伸ばせず、通算7オーバー64位で、予選突破は果たせなかった。