◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス第1日(13日、千葉・グレートアイランドC=6741ヤード、パー72)
日米通算5勝の渋野日向子(21)=サントリー=は4バーディー、2ボギーの2アンダー、70で首位と5打差の20位発進。今季国内4戦目で、初日ではスコア、順位ともに最高の滑り出しとなった。前週は100点満点中、「3点」「5点」と辛口採点をしたが、この日は「12点。3ミリ前進した」と振り返った。ツアー通算6勝の韓国のキム・ハヌル(31)=HITE JINRO=が7アンダーで単独首位。
10月末の国内復帰後、少しずつ前進する渋野にとって手応えある一日となった。前半は1番でショットを1メートルに運ぶなど「集中を切らさず3つバーディーを取れてよかった」。西村(20)、西郷(19)の新人勢と、珍しい最年長としてのラウンドで「ナイスー」と声を掛け合い、伸ばした。
後半は11、14番でともに2打目をバンカーに入れボギーとし「縦距離が合わなかった」と反省したが、70の20位発進でスコア、順位ともに初日では今季ベスト。前週2日目に「3点」、最終日に「5点」と辛口だった自己採点も「12点にしておく。3ミリくらい前進した」とおどけた。
課題だったグリーン上では、前週担いでもらった古賀雄二キャディーの助言を参考に、パットの構えのスタンスを広げた。「パターは先週よりよかった。どっしり構えるのが良い方向にいっているので、続けたい」と手応え。30パットを要したが、3パットは一度もなく「すごい気持ち良く打てた」とうなずいた。
最終日の15日に誕生日を迎え、第2日(14日)が21歳最後のラウンド。「日本では今のところ2日目が問題なので、やるべきことをしっかり考えて18ホール回りたい」。大会前に掲げたバースデーラウンド実現に近づいた渋野が、節目の試合で復調を示す。(岩原 正幸)