金谷拓実「うれしかった」名物ホール18番でバーディー締め 


9番、ティーショットを放つ金谷拓実(カメラ・相川和寛)

9番、ティーショットを放つ金谷拓実(カメラ・相川和寛)

 ◆男子プロゴルフツアー 最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 第1日(3日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70、報知新聞社主催)

 1973年ツアー制施行後のルーキーとして初の2戦連続優勝を目指す今大会初出場の金谷拓実(東北福祉大4年)は、5バーディー、2ボギーの67をマーク。3アンダーで首位と3打差の8位と上々のスタートを切った。64をマークした池田勇太(34)が6アンダーで単独首位に立った。

 急傾斜グリーンの名物ホール、227ヤードの18番パー3で金谷は魅せた。2日の開幕前日会見では「寒気がするようなグリーン(笑い)。パーが取れればバーディー(と同じ)ぐらいの気持ちで臨みたい」と警戒を強めていたが、第1打を「びびりながら」も3番ユーティリティーでグリーン奥の傾斜で打球は返ってきて、ピン右50センチに寄せるスーパーショット。バーディー締めで「うれしかったですね」と笑顔でホールアウトした。

 この大会は2009年の丸山茂樹の10年ぶり日本ツアー制覇。藤田寛之の10年からの3連覇など、金谷にとってはテレビで見てきた憧れの舞台だった。「テレビでずっと見てきたところでプレーしているのは自分の中に感動みたいなものがあって、その思いをかみしめながら、今日はプレーしていました」と充実の表情を見せた。

 ルーキーとしては大会史上初V&大会史上最年少優勝が懸かる。「苦手」としていた初日で上々のスタートを切った22歳は「いつもなら初日にオーバーパーを打ってしまうぐらいスロースターターだけど、今日はいいプレーができた。なので、明日からはもっとチャンスは増えるんじゃないかな。しっかり準備してスコアを出せるように」と残り3日間の戦いを見据えた。

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