◆男子プロゴルフツアー 最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 第3日(5日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70、報知新聞社主催)
首位で出た初出場の小斉平(こさいひら)優和(22)が4バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの72とスコアを伸ばせず、通算6アンダーで首位に1打差の2位に後退した。
単独首位で迎えた535ヤードの17番パー5。右ラフからの第2打は3番ユーティリティーでグリーンを狙うも、左手前の木に当たりバンカーにつかまった。残り70ヤードからの第3打、バンカーショットはミスしてグリーン左奥のラフへ。結局、5オン2パットで、第1ラウンド(R)イーグル、第2Rバーディーとスコアを3つ伸ばしたホールでダブルボギーをたたいた。「(2打目は)グリーンに乗せに行ったけど、手前の花道でも良かった。17番は作戦をミスったという感じ」と悔やんだ。
ただ、16番までは粘りのゴルフを展開した。3番でピン手前約7メートルを沈めてバーディー。4番では第1打を左ラフに外すも、ピン手前約4メートルのバーディーパットを沈めて伸ばした。5番、12番では約1メートル半のパーパットが残ったが、決めきるなど優勝争いに残った。「ドライバーが全然飛ばなくて、セカンドショットは厳しい距離が残っていて、なんとかパーを拾っていました」とうなずいた。
1973年のツアー制施行後では81年大会の羽川豊の23歳363日を更新する大会史上最年少優勝を目指す22歳。「寝たら(ダボを)忘れます」と言い切るが、やっぱりこの日、流れを手放した17番のダボは悔しさが残る。「(首位と)1打差なので、自分がやりたいゴルフをあと18ホール貫いてやっていきたい」と悔しい気持ちをかみ殺しながら、連日の居残り練習へと向かった。