【諸見里しのぶの目】渋野日向子はショットのリズムいい


 ◆米女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 全米女子オープン 第1日(10日、米テキサス州チャンピオンズGC)

 2コースで第1ラウンドが行われ、渋野日向子(22)=サントリー=が4バーディー、1ボギーで、初日では今季自己最少に並ぶ68で首位と1打差の2位発進した。昨年のAIG全英女子オープンに続く、日本人初の海外メジャー2勝目を目指す。

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 渋野選手にはワクワクさせてもらいました。難易度の高いコースで、世界ランクトップ5が集う大舞台で、これだけ良いスタートはものすごいです。日本ツアー終盤でスコアや成績も出始め、自信をつかんだようにみえます。ティーショット、第2打ともにリズム良く振り抜けていました。6700ヤードと長い距離のコースでも、グリーンを外したのは3回のみ。ショットの精度もとても高くて、10メートル以内のバーディーパットを打ち続けていましたね。

 グリーン上でも成長を感じました。米国遠征時は迷いや不安があったのか、カップまでしっかり打ち切れなくて、ショートしてしまうことがありました。それが今大会は距離感がすごく合っていて、6番で10メートルのバーディーパットも沈めました。決勝Rも使うサイプレスクリークコースは、グリーンが大きくて起伏も激しい。当然、ピン位置も難しいため、距離感の良さは強みになります。

 目力も戻ってきました。苦しい1年でしたけど、自分と向き合って、やるべきことをやり抜く覚悟がみえます。今年取り組んできたトレーニングで下半身は安定感を増し、肩回りも大きくなった印象です。第2Rは雨予報。攻守のメリハリをつけて、耐えて、上位で予選を通過してほしいです。(女子プロゴルファー)

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