「ＨＥＲＯｓ ＡＷＡＲＤ ２０２０」を受賞したプロゴルファー有村智恵と日本プロ野球選手会・炭谷銀仁朗会長（カメラ・泉 貫太）
日本女子プロゴルフツアー通算１４勝の有村智恵（３３）＝日本ＨＰ＝が２１日、「ＨＥＲＯｓ ＡＷＡＲＤ２０２０」表彰式に出席。２０１１年東日本大震災、１６年の地元・熊本地震などで多くの女子プロゴルファーやファンを取り込んだ被災地支援活動や、“智恵サンタ”と称して、６年前から子供たちの夢をかなえる活動を続けていることなどが評価され、「女性賞」を初受賞した。
有村は華やかな深紅のドレス姿で登壇し、笑顔で関係者からトロフィーを受け取った。「このような名誉ある賞をいただけて、すごくうれしい気持ちです。お世話になった方々に何か恩返しがしたいと思い、やっていきたことなのですが」と恐縮そうにあいさつした。
「智恵サンタプロジェクト」は毎年、子供たちから夢を募集し、その子供たちのもとをサプライズで訪問して、その夢をかなえる企画だ。これまでにクリスマスパーティーを実現したり、ボウリング大会や水族館に行ったりと子供たちの願いをかなえてきた。「子供たちに夢を持つことの大事さを伝えていきたい。願えばかなう、ということを経験させてあげたい」と趣旨を説明。「数年前にプロのツアーに、その子がアマチュアの代表で出ていたことがあって。それが感慨深かったですね」と秘話も明かしていた。
「ＨＥＲＯｓ ＡＷＡＲＤ」は、スポーツでつながる多くの方の関心や行動を生み出し、社会課題解決の和を広げていくことを目的に２０１７年に創設された賞。社会のため、地域のため、子供たちのために競技場外でもスポーツマンシップを発揮しているアスリートに注目し、たたえている。