松山英樹マスターズ制覇 視聴率は歴代最高12・1%


 男子ゴルフの松山英樹(29)が日本人男子初のメジャー制覇を果たした「マスターズ」を中継したTBS系「マスターズゴルフ2021 最終日」(12日、前5時~前8時20分)の200分間の世帯平均視聴率が番組史上最高の12・1%(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したことが13日、分かった。

 TBSは1976年から「マスターズ」の中継を行ってきたが、片山晋呉(48)が当時日本人最高の4位となった2009年大会3日目の9・2%を2・9ポイント上回る歴代最高視聴率となった。同局は前年までの各年の視聴率を公表しなかったが、2ケタ視聴率は史上初という。

 瞬間最高視聴率(世帯)は、優勝の瞬間から2分後の午前8時5分の17・7%。松山が歓声の中、涙ぐみながら花道を引き揚げる姿の後、ウィニングパットを決めるシーンのリプレー映像が流された時だった。実況の小笠原亘アナ(48)は涙の“55秒の沈黙”から持ち直し「10年の道のりは決して平たんではありませんでした」と言葉を絞り出した。

 占拠率(シェア)は29・6%で、個人視聴率は6・2%だった。日本人男子初のメジャー制覇を期待し、多くの視聴者が関心を寄せ、快挙の瞬間を見守ったことが数字でも証明された形だ。

 4打差の単独首位からスタートした最終日前半(深夜3時30分~同5時)の世帯視聴率は5・4%を記録。占拠率(シェア)53・3%と深夜では驚異的な数字を記録したが、その勢いそのままに、早朝の時間帯でも高い数字を獲得した。

 感動のクライマックスの裏では、NHK連続テレビ小説「おちょやん」が放送されていたが、12日は番組最低の13・2%(土曜日を除く)だった。同ドラマはこれまで16~18%で推移してきたが、マスターズ初日の9日に初の15%台の15・7%に下落。もろにあおりを受けた形になった。

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