イケメン新鋭・石坂友宏「1勝、2勝して賞金王になりたい」


10番、ティーショット前に方向を確認する大学生プロの石坂友宏

10番、ティーショット前に方向を確認する大学生プロの石坂友宏

 国内男子プロゴルフツアーの21年初戦、東建ホームメイトカップは15日から4日間、三重・東建多度CC名古屋(7081ヤード、パー71)で無観客で行われる。期待の新鋭・石坂友宏(21)=日本ウェルネススポーツ大4年=はこの日までにスポーツ報知の取材に応じ、初勝利を誓った。

 男子ツアーにすい星のごとく現れた。イケメンルーキー石坂が脚光を浴びたのが昨年11月、繰り上がり出場したダンロップフェニックスだった。プレーオフで敗れはしたが、1つ年上の“黄金ルーキー”金谷拓実(22)に食らいつき、プロ3戦目で自己最高2位。20年最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(29位)にも初出場した。昨年を振り返り「まだ足りない部分は感じるけど結果は満足」と笑顔を見せる。

 19年12月、翌年の出場権を懸けた最終予選会に参加し、金谷ら同世代に先立ってプロ転向した。20―21年シーズンは出場試合が限られる中、約1187万円を獲得して賞金ランク15位。オフには自身へのご褒美に、高級車「ベンツ」と高級時計「ウブロ」を購入。「車は初めて買ったし、時計もずっと欲しかった。次は家族に恩返ししたい」と買い物は競技へのモチベーションとなっている。

 プロとしての転機は昨年9月だった。それまで面識がなかったツアー通算31勝の片山晋呉(48)のSNSに何げなくあいさつのコメントをすると「練習ラウンドしよう」と、まさかの返事が…。そこから交流が始まった。将来的に「マスターズに出たい」と夢見る21歳は、今オフにも09年マスターズ4位の“師匠”と練習し「本当にショットがすごくて。こういう球を打たないと勝てないと思った」と腕を磨いた。

 今季は19年の予選会25位の資格で出場試合が限られる。獲得賞金で決まるリランキングで、ツアー後半戦の出場資格を得るためにもさらなる活躍が必要だ。今年の女子ツアー6戦3勝の稲見萌寧(21)とはジュニア時代にともに千葉・北谷津ゴルフガーデンで腕を磨き「萌寧の方が球が飛んでいました」と笑って明かす間柄。かつての“ライバル”に負けられない。「1勝、2勝して、賞金王になりたい」。勢いを加速させ、飛躍の一年とする。(宮下 京香)

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