メジャー連勝を狙う松山英樹は73で6差41位発進 「離されること無く終わった」


◆米男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米プロ選手権 第1日(20日、米サウスカロライナ州キアワアイランドリゾート=7876ヤード、パー72)

 4月のマスターズ王者で、メジャー連勝を目指す松山英樹(29)=LEXUS=は強風の中で3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの73をマーク。小技でミスはありながらさすがのショット力を見せて、首位と6打差の1オーバーの41位で滑り出した。

 昨年大会覇者のコリン・モリカワ(米国)、昨年の全米オープン王者のブライソン・デシャンボー(米国)と同じ最注目組。アジア人初のマスターズ王者は「HIDEKI!」と約1万人のギャラリーから大歓声を浴びながら、時折柔らかい表情も見せてのラウンドだった。

 10番スタートで11番パー5で、バーディーを先行させた。333ヤードのビッグドライブでフェアウェー中央へと運ぶと、グリーン手前からの3打目はピンをかすめて1・5メートルにつけて伸ばした。グリーン上でも強風の吹いた12番パー4、18番パー4でともに3パットのボギーを喫した。

 後半は、2番パー5で2メートルを沈めてバーディー。3番はアイアンでの第2打を砲台グリーンの右へ外すと、3打目の寄せをミス。3メートルのボギーパットを左に外してダブルボギーとなった。7番パー5は、グリーン左の巨大なバンカーのような荒れ地からの3打目を1メートルへ寄せて伸ばした。

 ホールアウト後「3パット2回とアプローチミスがもったいなかったですけど、離されること無く終わったので明日、しっかり伸ばして少しでも差を縮められればいいなと思います」と前向きに話した。

 マスターズ後、約1か月のブランクがあって前週から戦列復帰。強風が吹き荒れる中、フェアウェーキープ率は全体48位の64・29%、パーオン率は全体4位の72・22%をマークした。それでも「いいところがないのが苦しい。アグレッシブにピンにいけない」と日本人初のメジャー王者は厳しく自己評価し、悔しさもあらわにした。

 グリーン上での突風に苦労し、距離感を合わせるのに終盤まで苦戦した。そんな中でもパットの距離感は終始外さなかったモリカワ、デシャンボーを横目に「なんでこいつらこんなに合うんだろうなと思った」と苦笑い。全米プロ選手権は9年連続の出場で予選落ちは一度もない松山。第2ラウンドは、日本時間22日午前3時9分にティーオフする。

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