◆米男子プロゴルフツアー メジャー第２戦 全米プロ選手権 第１日（２０日、米サウスカロライナ州キアワアイランドリゾート＝７８７６ヤード、パー７２）
９年連続９度目出場の松山英樹（２９）＝ＬＥＸＵＳ＝が３バーディー、２ボギー、１ダブルボギーの７３をマーク。首位と６打差の１オーバー、４１位で発進した。強風の中、小技のミスで大会初日自己ワーストスコアも、持ち前のショットは復調気配。４月のマスターズに続くアジア人初のメジャー２連勝を目指す松山への期待をプロゴルファーの今田竜二氏が解説する。
＊ ＊ ＊
松山選手は悪いゴルフではなかった。約１か月のブランクがあり、３パットが２回にアプローチからのダボもありました。ただ、その３ホールがなければ２位のスコア。３パットした１２番、１８番は不運にも風が一番強い時間帯でした。プロゴルファーは試合から遠ざかると、最初にショートゲームに影響が出ます。繊細なタッチを要求されるので感覚を失いやすいのです。
本人の言葉を聞くとかなり不満そうでしたね。マスターズで優勝しても７３で悔しいと思える。世界一流の境地に期待できると思いました。観客から米国の人気選手２人とも遜色ない大声援を受け、リラックスしてプレー。マスターズ王者の風格も感じました。
パー５で３つバーディーを取れているのと終盤、パットの距離感が合ってきたのは良い傾向。第２Ｒは通算１アンダーくらいまでいけば、まだ優勝のチャンスはあると思います。残り３日間も強風が予想されており、少しずつネジを締めて状態を上げていってほしい。（プロゴルファー）