◆男子プロゴルフツアー ゴルフパートナー・プロアマ 第2日(21日、茨城・取手国際GC東C=6804ヤード、西C=6531ヤード、ともにパー70)
予選ラウンド(R)は東と西の2つのコースを使用して開催。風速17・6メートルの強風の下で第2Rが行われ、初日に西Cで自己最少60を記録した大槻智春(真清創設)は東Cを7バーディー、1ボギーの64。通算16アンダーで2位以下に4打差をつけてトップを堅持した。さらに詳細な記録が残る1985年以降では、初日から36ホールでツアー最少124ストローク。87年の倉本昌弘の記録を2ストローク更新して見せた。
ホールアウト後のインタビューでは「前半は天候が荒れた中でボギーなしで来られたのは良かったけど(記録については)上がるまで全然知らなかったので、上がってみてびっくり…という感じです」。連日の好スコアに自身でも驚き顔だった。
今季2度目の首位で出たこの日は東Cの10番からスタート。強風に対応すべくコントロールショットを多用した。前半の13番パー4ではフェアウェーから残り110ヤードの第2打を50度ウェッジを軽めに振って球の高さや方向を調整し、ピン右手前4メートルにつけてバーディー。3番パー4でも同様に第2打をピン右奥3メートルに乗せるバーディーで伸ばし「ティーショットよりセカンドショットの方が風に当たりやすいのでイメージをしながら打ったら(風は)そんなに気にならなかった」と語った。
今大会は日本初のプロアマ形式で行われ、原則プロ2人、アマチュア2人が同組でラウンドする。初日はツアー自己最少60の会心プレーにも「僕は普段から無口で(アマチュアと)全く話せなかった」と反省の弁を述べていたシャイな男だが、この日は「記事を読んでくれたのか、朝から『全然気を使わなくていいから。自分のプレーに集中してね』と言ってくれて」とアマチュアに気遣ってもらったといい「楽しく回れました」と感謝した。
2019年5月の関西オープン以来、2年ぶりのツアー2勝目に挑む。2位以下に4打差をつけて決勝Rを迎えるが「僕がスコアを出せているので周りも伸ばしてくるはずです。全く優勝は意識していない。毎日4アンダーを目指していきたい」と自然体を強調した。