渋野日向子が米ツアー自己最少の64の猛チャージ 「良い感じにマッチして。全部出し切ってしまった」


渋野日向子 

渋野日向子 

◆米女子プロゴルフツアー ピュアシルク選手権 第3日(22日、米バージニア州キングズミル・リゾート=6588ヤード、パー71)

 2019年のAIG全英女子オープン女王の渋野日向子(22)=サントリー=は6打差68位で出て1イーグル、7バーディー、2ボギーの64をマーク。首位と5打差の通算4アンダーの暫定16位まで浮上した。19年AIG全英女子オープン第1ラウンド、今年4月のロッテ選手権でマークしていた米ツアー自己ベストスコア66を2打更新した。

 渋野は前日、最終9番で4メートルのバーディーパットを決めてギリギリ予選を通過を果たした。「ムービング・サタデー」は第1組スタート。古賀雄二キャディー(38)とのコンビで快進撃を演じた。

 出だしの1番は第2打がピンに当たって不運なボギー発進。パー5の3番で3打目をピン上1メートルにつけて初バーディーを奪うと4番でも1・5メートルを沈めて伸ばした。パー5の7番から3ホール続けて、2メートルを沈めて怒濤(どとう)の3連続バーディーで前半4つ伸ばして折り返した。

 後半も、12番パー4で3メートルを決めてバーディーを先行させるとパー3の13番は第1打でグリーンを外してボギー。15番パー5はグリーン左手前のラフからチップインイーグルを決め、ギャラリーの歓声に代名詞の笑顔を振りまいた。ティーグラウンドが261ヤードに設定された最終18番は、ドライバーで果敢に1オンに成功。楽々のバーディーを奪って締めくくった。

 ラウンド後「昨日までの自分とは全然違って、自分でもよくわかんないな、と思ってやっていました」と苦笑いで振り返った。第1組スタートで朝、水がまかれたきれいなグリーンでショット、パットともにかみ合った。「少しグリーンがやわらかかったので。良い感じにマッチしてくれて良かったです。今日はショットが良い時と悪い時の差が激しかったな、とすごい思ったんですけど、それでも微妙なバーディーパットがいっぱい入ってくれたのでよかったです」とうなずいた。

 15番のイーグルは「本当にビックリしました」。18番の1オン狙いは「行くしかないな、と思ったので。とりあえず、今日は頑張ったから池でもいいかな、という感じで気楽に打っていました」と笑顔で打ち明けた。

 日米ツアー合わせて、今年初となるトップ10入りが期待される最終日に向けては「3日目に全部出し切ってしまった」と冗談を言う余裕も見せた。「今日良かったところをしっかりつなげて。右ピンに対してのショットがすごく悪い印象があったので、それをしっかり直して、また明日頑張りたいと思います」と前向きに語った。

 徐薇凌(台湾)が通算9アンダーの単独首位に立っている。

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