マスターズ王者の松山英樹は72で7打差暫定27位でホールアウト「なかなか対応できなかった」


◆米男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米プロ選手権 最終日(23日、米サウスカロライナ州キアワアイランドリゾート=7876ヤード、パー72)

 米ツアー6勝の松山英樹(29)=LEXUS=は8打差23位で出て4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72をマーク。通算1オーバーで首位と7打差の暫定27位でホールアウトした。

 勝負カラーの黄色のウェアに身を包んだ松山は、米ツアー4勝のマーティン・レアド(38)=英国=と2人同組でのラウンドとなった。2番パー5でまさかのダブルボギーが先行した。ドライバーでの第1打が左に曲がり、木に当たってロストボールに。3打目はグリーン左の深いラフに入り、5オン2パットのダボとなった。

 それでも、続く3番パー4では、グリーン左手前からウェッジでの2打目を1メートルに寄せて伸ばし、“バウンスバック”に成功。6番パー4はグリーン手前からチップインバーディーを奪った。7番パー5はドライバーで左の深いラフに入れ、1メートルのパーパットがカップにけられてボギーとした。

 後半も、11番パー5で1メートルのパーパットがカップにけられてボギーが先行した。15番パー4は、フェアウェーからウェッジでピン右1メートルにスピンをかけて止めてバーディー。4月のマスターズを制したアイアンの名手は、グリーン手前に大きな池がそびえる最難関ホールの17番パー3で大観衆をわかせた。アイアンでの第1打を果敢に、池の近くに切られたピンの左下3メートルへと運んで伸ばした。

 ホールアウト後「うまくいった部分も多少なりともありますけど、なかなかうまくいかなかった部分が多かったなと思います」と今大会を総括した。マスターズ後、約1か月のブランクがある中で、予選ラウンド2日間は2打差4位につけるなど優勝争いにも加わったが、アジア人初のメジャー2連勝の夢は潰えた。「昨日の後半で、ゲームを壊してしまったのがすごく悔しいですね」と76をたたいた第3ラウンドを悔やんだ。

 前日までとは真逆に近い、南西からの風が強く吹いた。「これだけ風が吹いた中で、なかなか対応することができなかった。(3日目までの東風と)どちらの風も難しかったですね」と振り返った。次戦は2014年に米ツアー初優勝を飾ったメモリアル・トーナメント(6月3日開幕・米オハイオ州)に臨み、メジャーの全米オープン(6月17日開幕・米カリフォルニア州)に出場予定だ。第3ラウンドから気にする仕草が多かった左肩については「まぁ、しばらくゴルフをやっていなかった代償ですね」と、苦笑いで軽傷であることを強調した。

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