◇男子プロゴルフツアー メジャー第1戦 日本ツアー選手権森ビル杯 公式練習日(2日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7387ヤード、パー71)
2021年国内メジャー第1戦は、男子では今季初となる約1000人を目安に有観客で開催される。メジャーの全米オープン(17日開幕・トーリーパインズGC南C)に向けて渡米前最終戦となる石川遼(29)=カシオ=は、18ホールの練習ラウンドで最終調整した。自身最長となる47・5インチのドライバーをテストしていることを明かした。
若手の清水大成、今野大喜とともにこの日は、18ホールの練習ラウンドを行った。距離が長くてフェアウェーが狭く、フェードヒッター向きのツアー屈指の難コース。ラフは深く、グリーンは硬くて速い。ドローヒッターの石川は過去7度出場し、10年の15位が最高。4度予選落ちとツアー屈指の苦手コースだ。
「すごく楽しみですね。コースの見え方がちょっと変わった。スイングも、今やっていることがある程度落ち着いてきたので。持っているものでどう攻めるかに変わってきた。相性は目に見えないものなので。まずは自分のゲームを理解して、自分なりに攻めていけるかがキーになる」。
腰痛からの復帰戦だった2019年大会は20位だった。「2年前は集中力とか、思い切りに頼っていた。今は根拠のある形で攻めていかないと4日間続かないと思う。なにせコースが難しいので」と笑った。昨年3月から田中剛コーチ(41)に師事し、スイングを改造してコースマネジメントを重視してきた。トップの位置を浅くし、縦振りから横振り気味にして、ショットの精度と再現性の高さを追い求めてきた。
フィル・ミケルソン(米国)が、5月の全米プロ選手権でメジャー史上最年長で優勝。その際、長尺ドライバーを使用していた。それを見た石川は、全米オープンに向けて長尺ドライバーのテストを決意。これまで45・75インチだったドライバーとは別に、自己最長の47・5インチまで伸ばしたドライバーを用具契約するキャロウェイ社に用意してもらった。今季の平均飛距離はツアー3位で自己最長の304・72ヤードだが「初めての時は当たる感じがしなかった。飛距離はキャリーでプラス10ヤード出ますね。精度が落ちるのと、飛距離が伸びるののてんびんで判断します。試合でどうなるかだと思うので」と実戦初投入の可能性も示唆した。
3日の第1ラウンドは、5月にツアー初勝利をあげた片岡尚之、アマチュアの杉原大河(東北福祉大4年)と同組で午前9時30分にティーオフする。