女子ゴルフのメジャー第2戦、全米女子オープンは3日(日本時間同日夜)に米カリフォルニア州オリンピックC(6457ヤード、パー71)で開幕する。会場はフェアウエーが狭く、ラフも深いうえに海風も吹く歴代屈指の難コース。日本勢は畑岡奈紗、渋野日向子ら総勢11人が出場する。この一戦を前に、WOWOWがツアー通算41勝、メジャー7勝のレジェンド、カリー・ウェブ(46)=オーストラリア=にインタビューを行った。
2000、01年に大会連覇したウェブは「とても思い出深い出来事でした。私のゴルフ人生の中でベストな時期でしたし、全米女子オープンのタイトルがどうしても欲しかったので、自分にプレッシャーをかけて臨みました。2000年は5打差、2001年では8打差で優勝しましたが、コースも非常に難しく、大差をつけていても最後まで何が起きるか分からないので、最後まで優勝できるとは思いませんでした」と振り返った。
日本勢についても「渋野選手はピュアシルク選手権で良いゴルフをしました。特に第3日のプレー(7アンダーの64)はとても良かったですね。畑岡選手は今シーズン自分の思い通りのプレーはまだできていないかも知れませんが、フィル・ミケルソンの例もあります。彼は調子が良かったわけではなかったのに、1週間で全てを変え、メジャーで優勝しました。畑岡選手も渋野選手も高い才能がありますし、全米女子オープンでの爆発に期待したいです」と語った。
最後に大会の見所を分析した。「普段ほど多くのバーディーを見られないかも知れないので、心の準備をしておいた方が良いです。このコースで開催された直近3回の男子の全米オープンのスコアを見直したのですが、一番良かった優勝スコアは3アンダーでした。また、一番最近では2012年にウェブ・シンプソンの1オーバーでの優勝でした。今回もセットアップにもよりますが、2桁アンダーでの優勝はないかと思います。難しいコースコンディションで選手たちがどのように戦うのか、きっと目が離せない大会となるでしょう」と熱戦に期待を寄せた。