日本ツアー復帰4戦目の河本結が3アンダー暫定5位発進「(闘志は)戻ってきている。それがうれしい」


河本結

河本結

◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス第1日(18日、千葉・袖ケ浦CC新袖C=6550ヤード、パー72)

 昨年は新型コロナウイルスの影響で開催中止となり、2年ぶりに開幕した。第1ラウンド(R)が行われ、ツアー1勝の河本結(リコー)が5バーディー、2ボギーの69をマーク。3アンダーの暫定5位でホールアウトした。「先週の決勝Rから全体的にショットが良くなっていてショット、アプローチと流れを切らさずに行けた。いいラウンドだったと思います」と満足げに振り返った。

 グリーンが狭く精度の高いショット力が求められる難コース。河本は「すごく好きなコース」と気合を入れてスタートした。スコアを1つ下げて迎えた6番で6メートルのパットを決めて初バーディー。7番パー5は残り40ヤードの第3打を58度ウェッジでピンそば30センチにピタリと寄せ、連続で伸ばした。10番パー5も残り60ヤードの第3打を1メートルに寄せてバーディーを奪うなど、後半もスコアを2つ伸ばした。

 昨年から予選会を通過して米ツアーに参戦していたものの、海外での食生活や移動距離など「生活環境になじめなかった」とし、今年5月のリゾートトラストレディスで日本ツアーに復帰した。今大会は復帰4戦目。国内転戦中は「お肉、おすし、ご飯」と日本食で栄養補給。米転戦時に56キロまで落ちた体重が2キロ戻った。空き時間には米国に渡る前と同じように自己啓発本を読む余裕もできた。ここ3試合では試合を重ねるごとに順位を上げており「日本でプレーして気持ちのコントロールもできてきて、自分のゴルフがしっかりできてきているのを実感している」とうなずいた。

 全米女子オープンでは笹生優花(ICTSI)が畑岡奈紗(アビームコンサルティング)との日本勢2人によるプレーオフを制して大会最年少V。2位と惜敗した同い年の畑岡とは米ツアー転戦中にさまざまな話をしてきた仲で「ナッサー(畑岡は)は連絡したけど『また頑張ろうね』と返事が来て。自分のやるべきことをこなして進み続けている」と畑岡の姿勢に刺激を受けた。ただ、24日開幕の全米女子プロ選手権(米国)の出場については「行かない。いつかはまた行きたいけど英語を覚えて、ゴルフが上達してから」とした。

 ルーキーイヤーの2019年3月のアクサレディスでツアー初優勝を達成。米転戦中は環境面での心労から「優勝に対して熱く向き合えなかった」と吐露していたが、現在は「(燃える思いは)戻ってきている。それが自分にとってうれしいこと」。暫定ではあるが、首位とは2打差。米ツアーでさまざまな苦難を経て、約2年3か月ぶりとなる2勝目へ闘志を燃やした。

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