女子プロゴルフツアーのアース・モンダミンカップは24日から4日間、千葉・カメリアヒルズCC(6639ヤード、パー72)で5000人を上限とし、約2か月ぶりに有観客で開幕する。22日は公開練習日となっており、1000人を上限に入ったギャラリーが来場し、出場選手の調整ぶりに熱視線を送った。
東京五輪の代表入りを目指す稲見萌寧(もね、都築電気)は会場入りし、10番から9ホールの練習ラウンド(R)で調整。前週の練習Rでは「ショットの調子が悪い」と言っていたが、今週はギャラリーの前で12番ではピン手前約2メートルに寄せる好ショットも披露し「昨日のお昼までに(コーチに)レッスンをしてもらって修正ポイントが決まって気持的には楽になりました。(調子は)40%ぐらい(戻ってきた)」とうなずいた。
五輪代表決定まで今大会を残すのみ。前週のニチレイレディスの最終日は代表権を争う古江彩佳(富士通)との同組対決となったが、73と伸ばせず今年自己ワースト41位に終わった。スコアを伸ばせなかった要因として、代表争いの重圧からかと問われると「全くないです」と否定し「先週は初日からショットの調子がめちゃくちゃ悪かったので」と振り返った。
日本勢は28日付の世界ランク上位2人が五輪に出場する見通し。ランク11位の畑岡奈紗は当確で、稲見はランク25位で圏内の日本勢2番手。3番手28位の古江と4番手31位の渋野日向子(サントリー)と残りの1枠を争う。ポイントの高い海外メジャーを控える渋野の成績次第だが、今大会で単独3位以上に入れば古江を振り切り代表入りへ近づく。初出場した昨年大会は13位だったが「去年と感じが違うホールもあるけど回ってみてめちゃくちゃ苦手という感じもしない。(上位争いを)できるように頑張りたい。(五輪は)気にしていなくて大きな試合なので勝つことが大事。ずっと上位で戦っていくことが大事です」と表情を引き締めた。
◇女子ゴルフ東京五輪への道 28日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を得る。〈1〉15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。日本勢はランク11位の畑岡奈紗は当確。25位の稲見、28位の古江、31位の渋野が残り1枠を懸けて争う。渋野は24日開幕の海外メジャー、全米女子プロ選手権で2位以上に入れば、稲見の成績に関わらず逆転代表入りが決定。稲見はアース・モンダミンカップ単独3位以上で代表入りの見通し。古江は優勝が必須で、かつ稲見が3位以下の場合、稲見を逆転して五輪代表入りが近づく。