渡辺彩香
女子プロゴルフツアーのアース・モンダミンカップは２４日から４日間、千葉・カメリアヒルズＣＣ（６６３９ヤード、パー７２）で約２か月ぶりに有観客で開幕する。２３日は公開練習日に設定され、１０００人を上限にギャラリーが来場し、選手の調整ぶりに熱視線を送った。
昨年大会で２０１５年１１月以来となる５シーズンぶりの優勝を飾った渡辺彩香（大東建託）は９ホールの練習ラウンドで調整した。「（コースは）もちろんいいイメージはあります。久しぶりのディフェンディングチャンピオンとして臨む試合なので自然と力は入るけど、今取り組んでいることをコツコツやっていければ。去年もそうやって戦ったので今年もその気持ちを思い出してやっていけたら」と２連覇へ、気合を入れた。
今季ツアー開幕戦となった昨年大会は１歳下の実力者・鈴木愛（セールスフォース）とのプレーオフを１ホール目で制し、１７０２日ぶりとなるツアー通算４勝目をつかんだ。あれから１年。「あの優勝以降は自信になっていてゴルフの状態は崩れずにできていると思う。ただ、それ以降で優勝はなかったし、優勝争いも少なかったので物足りなさを感じていて、もどかしさはあります」と率直な気持ちを明かした。
昨年は新型コロナウイルス感染対策として無観客開催となったが、今年は５０００人を上限とし、ギャラリーが来場する。週末には２月に結婚した夫で柔道家の小林悠輔さんが応援に駆けつけてくれる予定だといい「いつかは優勝して一緒に写真に写ることができたらいいなと、結婚してからは一つの目標でもあるので頑張りたいなという気持ちはあります」と少し照れ笑いを見せながら、頂点に向けて気持ちを高めた。