◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス最終日(5日、三重・ゴルフ5C四日市C=6563ヤード、パー72)
雷雲接近などのため、順延された第2ラウンド(R)の残りと最終Rが行われた。第2Rで首位と4打差7位の吉田優利(21)=エプソン=が9バーディー、2ボギーの65で回り、通算14アンダーで並んだ岡山絵里(25)=ニトリ=をプレーオフ2ホール目で下し、優勝した。初優勝した楽天スーパーレディース(7月)に続き、2勝目。2打差の3位は新垣比菜(22)=ダイキン工業=ら4人。
プロゴルフの世界では「2勝目は初優勝より難しい」という格言がある。その難関を吉田は、あっさりとクリアした。プロ初のプレーオフで2ホールを確実にパーを重ね、初Vから、わずか4週後にまた勝った。「2勝目は早かったですね。今週、勝てると思いませんでした」と笑顔で話した。
プレーオフには難しい状況で突入した。パーセーブなら優勝だった最終R18番でボギー。「ボギーを打ったことは戻らない。次に気持ちを切り替えました」。強いメンタルを持つ吉田はさらりと話した。
00年度生まれの「ミレニアム世代」。アマ時代にナショナルチームで最先端の理論を学び、グリーンの傾斜を1%単位で読むことができる。最終Rのパット数は驚異の22。素人なら下手するとハーフの数字だ。「初優勝した時に比べるとショットの調子は良くなかった。パットで勝ちました」と勝因を明かす。「パット・イズ・マネー」。それもプロゴルフの格言だ。(竹内 達朗)