諸見里しのぶさんが指摘…今季平均飛距離&平均パット数ともツアー2位・勝みなみ“らしさ”凝縮


17番ティーショットを放つ勝みなみ(カメラ・ 今西  淳)

17番ティーショットを放つ勝みなみ(カメラ・ 今西  淳)

◆女子プロゴルフツアー ▽21年メジャー第2戦 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 第1日(9日、茨城・静ヒルズCC=6680ヤード、パー72)

 ツアー通算5勝の勝みなみ(23)=明治安田生命=が7バーディー、1ボギーの66で回り、6アンダーで、国内メジャー初制覇に向けて単独首位発進した。これまで今大会は2018年から3年連続で予選落ちしていたが、ドライバーの平均飛距離約260ヤードのパワーを生かしたゴルフで、難しいコースセッティングを攻略した。2打差の2位に菊地絵理香(33)=フリー=ら2人がつけた。

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 初日は朝に雨が降って冷え込み、午後スタート組の方がスコアが伸びました。とはいえ、メジャーの難しいセッティングの中、7バーディーを奪った勝選手はすごいです。ショットはリズム良く振れ、フェアウェーキープ率は71.42%で、計24パットとグリーン上も安定していた。今季平均飛距離(255.47ヤード)&平均パット数(28.6131)ともにツアー2位で、勝選手らしさが凝縮されていた内容だったと思います。

 今大会のコースはラフが深く、ティーショットを狭いフェアウェーに置いていくことが大事になります。全長も長いですが、単純に「飛ばし屋」有利の設定ではありません。グリーン周りのラフは深く、グリーンには大きな起伏がある。勝つには、ショットの正確性と小技の安定感が必要です。

 勝選手には2日目以降、重圧がかかると思います。その中で今日のようなゴルフができるかが、メジャー初制覇へのカギだと思いますね。(2009年大会覇者&女子プロゴルファー・諸見里しのぶ)

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