◆男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 日本オープン 公式練習日(13日、滋賀・琵琶湖CC=6986ヤード、パー71)
9月のパナソニックオープンでアマチュア優勝を果たした世界アマランク1位の中島啓太(日体大3年)が、18ホールの練習ラウンドを終えて公式会見に臨んだ。
国内最高峰のメジャー大会である日本オープンでアマチュアが優勝すれば、1927年の第1回大会、赤星六郎以来94年ぶりの快挙となる。中島は「優勝したい気持ちはあるけど、そこだけに集中するんじゃなくて、その過程に集中したい。自分自身と向き合ってプレーすることをテーマに、毎日毎日いいゲームプランを立てて優勝争いに加わることができたら」と引き締まった表情を変えずに話した。
パナソニックオープンでは1973年のツアー制施行後、2019年11月の金谷拓実以来、史上5人目のアマチュア優勝を達成。しかし、翌週のバンテリン東海クラシックは大会2日目のスタート前に腰痛のため棄権した。約1週間の安静時期を経て日体大のトレーナーにケアを受けたり、練習後の過ごし方を気遣うなどして回復に努め「(現状は)70%。完治とはいえないけど、それに近いプレーはできる」と説明。練習ラウンドでもドライバーを握り、「好きな大会ですし、コースセッティングも難しいので挑戦していけたら」と意気込んだ。
中島はアマチュアの日本代表にあたるナショナルチームに所属し、この舞台には日の丸が付いたチームのウエアでプレーする。コロナ禍で海外での活動がほとんどできず、歯がゆい思いもした。「日本オープンで着られるので自覚を持ってプレーしたい」。ツアー初Vにもも慢心することなく「浮かれちゃいけない。まだやることがたくさんある」と勝ってかぶとの緒を締めた中島。強敵ひしめく4日間大会に挑む。