◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権 第2日(5日、兵庫・ABCGC=7217ヤード、パー72)
永久シード保持者の片山晋呉(48)=イーグルポイントGC=が、4バーディー、2ボギーの70で回り、2打差の7位につけた。親交があるプロ野球・日本ハムの“BIG BOSS”こと新庄剛志新監督(49)の誕生に刺激を受け、過去4勝の大会でV戦線を走る。初日68位で予選落ち危機だった今平周吾(29)=ダイヤ=は、この日の最少スコア64で7位に浮上した。
48歳の片山が好相性のコースで実力を発揮した。朝露が残る8時10分にスタートしたためグリーンが高速化。「朝は世界で一番速かった。オーガスタより全然速い」と海外メジャー・マスターズの経験者も目を丸くしたが、総パット数は全体2位の25をマーク。「(必要なのは)経験と技術。足りないのは若さだけ」と自虐しつつ、2打差で決勝ラウンドに進んだ。
大会初日の4日、1つ年上で親交がある新庄氏が監督就任会見を実施。片山もテレビで視聴し「(監督に)なってほしかった。最高でしょ」と刺激を受けた。他競技の同年代が現役を退く中、20年前と変わらぬ飛距離を保ち、10代もいるフィールドで戦い続けている。「好きなABCでまだ戦えているのはうれしいですね」。誇りを胸に、大好きな場所で再び脚光を浴びる。(菅原 美沙)