古江彩佳、逆転賞金女王へ単独首位キープ 後半立て直し「よく耐えた」


14番、パーパットを決め、笑顔を見せる古江彩佳

14番、パーパットを決め、笑顔を見せる古江彩佳

◆報知新聞社後援 ▽女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 JLPGAツアー選手権リコー杯 第2日(26日、宮崎・宮崎CC=6543ヤード、パー72)

 賞金ランク2位からの逆転女王を狙う古江彩佳(21)=富士通=は3バーディー、4ボギーの73で、通算7アンダーで単独首位を守った。前半は3オーバーも後半に持ち直した。25位で出た、賞金ランク1位の稲見萌寧(22)=都築電気=はショットの調子が上がらず、2バーディー、2ボギーの72と伸ばせずに2オーバーで9打差23位。約1697万円差の女王争いは残り2日で決着する。

 苦しんだ一日の最後に最高のショットを見せた。古江は18番、残り136ヤードから9アイアンの第2打を50センチにピタリ。バーディー締めに、「今日のベストショット。最後にいいショットができた」と表情を緩ませた。

 前半は「すごくしんどかった」と、ショット、パットともに乱れ3オーバー。「前半のことは忘れて出た」と、後半開始10番で3メートルを決め初バーディーを奪い、流れを戻した。初日64の大会コースレコードタイから、この日は73だったが、「4日間あったら1日くらい落ちる日もある。それが今日で良かった。自分のショット、パットでよく耐えた」と捉える余裕がある。後続に3差から1差に詰め寄られたが、単独首位を守った。

 9月には約7248万円の賞金差から11月に約397万円差に猛追した。現在は約1697万円差。古江は今週単独2位以上が逆転へ最低条件となる。初メジャータイトルへの意欲を問われ、「プロとしてやる中ですごく大事。強いと思ってもらえるのはメジャーを勝つこと。最後の最後で勝てたらかっこいい」と、自信に満ちた表情で語った。

 大会前には「複数年シードを取れれば気持ち的にも楽になる」と見据えた。〈1〉メジャーV〈2〉賞金女王〈3〉メルセデスランク1位(積算ポイント順で現在、稲見に次ぐ2位)のいずれかで3年シード、〈1〉〈2〉のダブル獲得で5年シードがついてくる。次週は来季出場権を懸けた米ツアー予選会(米国)を控え、大きな魅力だ。

 稲見とは9打差。史上最大賞金差の逆転女王が近づく週末へ、「今日はうまく集中してできなかった分、あしたできれば」と、スコアを伸ばすことを誓った。(岩原 正幸)

 ◆賞金女王決定の条件 今大会の優勝賞金は3000万円。稲見は2人の2位タイ(1500万円)以上なら、古江が優勝しても抜かれない。古江は優勝し、稲見が3人以上の2位タイ(3人の場合1280万円)、もしくは単独3位(1200万円)以下で逆転する。また、古江が単独2位(1800万円)で、稲見が単独14位(96万円)以下で入れ替わる。

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