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優勝した堀川は仲間から水をかけられ祝福される(カメラ・谷口 健二)
◆男子プロゴルフツアー ▽カシオワールドオープン 最終日(28日、高知・Kochi黒潮CC=7335ヤード、パー72)
初日から首位を走った堀川未来夢(28)=Wave Energy=が、19アンダーで逃げ切って2勝目を挙げた。
堀川は伸ばし合いの激戦を一度も首位を譲らずに制した。後続に1打リードで迎えた最終18番パー5。ピン右下7メートルに2オンに成功し、2パットのバーディーで逃げ切った。「パットのうまい金谷とショットメーカーの今平は一番優勝争いをしたくない相手。伸ばさないと勝てないと自分のプレーに徹した。初優勝から2年半、長かったですね」と笑顔で振り返った。
パターイップスを乗り越えた。「右手が予期しないおかしな動きをする」。19年後半から上りのパットが打てず。短いパットもことごとく外し、今夏には中尺パターを手にした大会もあった。十数本のパターを試して握り方や打ち方も試行錯誤。同じ症状を経験した選手に対処法も相談して克服。今大会の平均パットは全体5位の1・6780で計24バーディーを量産した。
次週の日本シリーズでは、19年の日本ツアー選手権森ビル杯に続くメジャー2勝目を狙う。「来週も優勝争いをしたい」と自身初の2週連続Vに挑む。