金谷拓実日本シリーズV逆転賞金王でマスターズへ「もう悔いが残らないように、自分の全てを出し切りたい」


笑顔でプロアマ戦をラウンドする金谷拓実(カメラ・今西 淳)

笑顔でプロアマ戦をラウンドする金谷拓実(カメラ・今西 淳)

 男子プロゴルフツアーの2020―21季最終戦、日本シリーズJTカップは2日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)で2年ぶりに観客を入れて行われる。

 ルーキーシーズン最終戦を前にした賞金ランク3位の金谷拓実(23)=Yogibo=が、心の奥底から闘志を燃やした。4位に終わった前週のカシオワールドオープンで優勝に届かなかった悔しさを押し殺し、「もう悔いが残らないように、自分の全てを出し切りたい」。13年の松山英樹以来となるルーキー賞金王に必要な「優勝」へ強い気持ちをあらわにした。

 11月30日に、アマチュアとして大会史上3人目の出場を果たす中島啓太(21)=日体大3年=と、いつものように練習ラウンドを回った。アマチュア時代から切磋琢磨(せっさたくま)してきた盟友は、11月のアジア・パシフィックアマチュア選手権Vで来年4月のマスターズ切符を獲得。金谷は今大会で優勝すれば、賞金王に5年シード、マスターズ出場圏内の世界ランク50位以内に浮上する。

 「(勝てば)賞金王はもちろん、いろんなものが付いてくる。ただただ後悔のないプレーをしたい」。後輩のアマランク世界1位の中島も「マスターズでも練習ラウンドを一緒にしたい」と“エール”を送った。

 昨年は初出場ながら優勝争いにも絡む3打差5位。何度もテレビで見た難ホールの18番は「自分との闘いになると思う。去年のようにプレーできたら」と1年前の初日のバーディーを再現し、一気に駆け上がる。(菅原 美沙)

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