米女子プロゴルフツアーを主戦場にする畑岡奈紗(アビームコンサルティング)が7日、ツアー開幕戦のヒルトン・グランドバケーションズ・チャンピオンズ(20~23日、米フロリダ州レイク・ノナゴルフ&CC)出場に向けて成田空港から出発した。
昨年シーズンは9月のアーカンソー選手権で日本人歴代単独3位となる米ツアー通算5勝目を飾るなど2勝を挙げた。同6月のメジャー・全米女子オープンでは笹生優花に続く2位に入った。米ツアー6年目を迎える今季の抱負として「今年はやはり、メジャー優勝を目標に頑張りたいです」と強い決意をにじませた。
昨年シーズン終了後の同12月9日に帰国。コロナ禍の隔離期間を経て、地元・茨城の自宅で新年を迎えた。「年末年始はゴルフに行けたり。あとは家族でゆっくり過ごして、親戚にも会うことができました」と、つかの間の休暇でリフレッシュ。ただ、休暇は実質数週間と短く「あっという間に出発になっちゃって。温泉とか行きたかったですけど、それをオフの間にできなかったのはちょっと残念。時間が足りなかったですね」と笑った。
日本で過ごした短い期間では、トレーニングを重点的に調整を行ってきた。「ずっと寒い所にいたので、暖かい所(米国)に行くには、たぶん体もよく動いてくれる。ケガの予防にもなると思いますし、向こうで開幕前に調整するのが楽しみです」と気持ちを高ぶらせた。
米ツアーは米国内外で開催されるため、コロナ禍での転戦は、コンディションの維持に影響が出るという。畑岡も「国の行き来が大変。隔離でパフォーマンスを維持することは、去年からすごく難しい部分になってきていると感じています」と語った。いまだ新型コロナウイルスの収束は見込めず、油断はできない状況が続くが、世界ランク日本勢最高6位のエースは、経験を糧に飛躍のシーズンにする。