ゴルフ世界ジュニアメジャー4勝を誇り「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(ゴルフ5)が「いしど式」のそろばん教室を国内で280教室、海外6か国で展開する「イシド」とスポンサー契約を結んだことが11日、分かった。早ければ14日にも正式発表される。
今年1月からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーは無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、10歳ながら抜群の存在感を持つ弥勒のもとにはスポンサーからオファーが殺到している。その中で、ゴルフ専門店の「ゴルフ5」と所属契約、並びにマネジメント契約を締結。菓子・食品製造販売の「UHA(ユーハ)味覚糖」とスポンサー契約、並びに体づくりための総合サポート契約を結んでおり、イシドは3社目のスポンサー企業となった。
弥勒は3歳からそろばんを始め、今では段位を取得する腕前。そろばんを通じて、集中力を身につけるため、現在も、そろばん学習を続けている。「暗算も得意になったので、ピンまでの残り距離の計算がすぐできるので、ゴルフにとても役立っています」と弥勒は話す。
イシドは今回の契約について「『夢を育てる』を教育理念に掲げる『いしど式』は、そろばんとゴルフの文武両道で『伝説のゴルファーになる』という夢の実現に挑戦し続ける須藤弥勒選手に強く共感し、世界中どこにからでも、そろばん授業が受けられる『オンラインいしど式』と、いつでも自学自習が可能な『いしど式そろばんタブレット学習』を提供し、須藤弥勒選手のそろばん学習をサポートしてまいります」と説明した。
詳細な契約内容は発表されていないが、関係者によると、現在、小学校4年生の弥勒が中学校を卒業する頃まで長期間で、プロのシード選手並みの年間推定300万円~500万円の大型契約とみられる。父・憲一さんは「弥勒が3歳の時から集中力と計算力を上げるためにゴルフと同じぐらい真剣に、そろばん学習の重要性を教えていました。そろばん学習をしていたからこそ、今の弥勒がある、と確信しています。今回の契約は心強い限りです」と感謝した。
現在、北京冬季五輪の各競技で熱戦が繰り広げられている。弥勒は2032年ブリスベン夏季五輪のゴルフ競技で金メダル獲得という野望を持つ。「10年後のオリンピックで金メダルを取りたい。そのためにも、そろばんも一生懸命、続けていきます。そろばんの勉強はスポーツに役立つということを証明したいです」と弥勒は勢いよく話す。ゴルフとそろばんの二刀流で世界を目指す「計算」だ。
◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。10歳。東大出身の父・憲一さんの指導で2歳からゴルフを始める。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇。現在、ドライバーの飛距離は220~230ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。
◆イシド 1973年、石戸謙一会長が千葉・白井市にそろばん教室を設立。そろばんを通じた「能力開発」「しつけ教育」「心の教育」を特徴とする「いしど式」として急成長。現在、国内280教室、海外6か国で展開する。本社は千葉・白井市。