ゴルフ世界ジュニアメジャー4勝を誇り「天才少女」と呼ばれる10歳の須藤弥勒(ゴルフ5)が、自動車販売の「100%新車館」とスポンサー契約を結んだことが18日、分かった。週明けの21日にも正式発表される見込み。関係者によると、10年の長期で推定総額5000万円の超大型契約という。
今年1月からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーは無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、10歳ながら抜群の存在感を持つ弥勒のもとにはスポンサーからオファーが殺到。その中で、ゴルフ専門店の「ゴルフ5」と所属契約、並びにマネジメント契約。菓子・食品製造販売の「UHA(ユーハ)味覚糖」とスポンサー契約、並びに体づくりための総合サポート契約。「いしど式」のそろばん教室を運営する「イシド」とスポンサー契約を結んでおり、100%新車館は4社目のスポンサー企業となった。
「100%新車館」を運営するヤギグローバルジャパンの八木勝之社長は今回の契約について「我が社は斬新な戦略で売り上げを伸ばし、急成長してきました。今、勢いに乗っている須藤弥勒選手は我が社にぴったりのイメージ。弥勒選手も我が社も、日本を代表する選手、企業に上り詰めるという意味合いを込めて、契約を締結させていただきました」と説明した。
八木社長とトーナメントで優勝した時のような記念撮影を行った弥勒は「私でいいのかな、という気持ちです。プロと同じようなサポートをしていただき、本当に光栄です」と笑顔で話した。父・憲一さんも「新車館さんには早くから弥勒に注目していただいていました。イメージキャラクターやCMに起用してもらい、いい時も悪い時も応援を続けてくれました。契約は本当にありがたいです」と感謝した。
詳細な契約内容は公式に明かされていないが、関係者によると、「100%新車館」は、弥勒を指導している3人のコーチ料を負担し、さらに須藤家が希望する車種の新車2台を無償で貸与するという。推定で年間総額500万円相当をサポート。契約期間は10年の長期となるため、総額で推定5000万円の超大型契約を結んだとみられている。
北京冬季五輪の熱戦もいよいよ終盤を迎えた。「北京五輪で大活躍する日本人選手をテレビで応援しながら、私も10年後の2032年ブリスベン五輪のゴルフで金メダルを取るという思いを強くしています」と弥勒は元気よく話す。スポンサー各社の心強いバックアップを受けて、弥勒は野望実現に向けて、突き進むつもりだ。
◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。10歳。東大出身の父・憲一さんの指導で2歳からゴルフを始める。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇。現在、ドライバーの飛距離は220~230ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。
◆100%新車館 ヤギグローバルジャパンが運営し、全メーカーの新車を販売。ホームページで価格を公表する営業方針で業績を伸ばしている。サッカーJ2横浜FCなどのスポンサーも務めている。本社は茨城・つくば市。