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3番、ティーショットを放つ植竹希望 (カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー ▽明治安田生命レディス 最終日(13日、高知・土佐CC=6228ヤード、パー72)
1998年度生まれ“黄金世代”の植竹希望は通算12アンダーで初優勝に1打届かず、2位に終わった。自身初の単独首位でスタートとなった最終日は3バーディー、1ボギーの70で回った。サイ・ペイイン(台湾)が65をマークし、大会新記録の13アンダーでツアー初優勝を飾った。
昨季ツアーでパーオン率5位(73・3522)の植竹は大一番で持ち前のショット力を発揮できなかった。1番パー4で第1打をドライバーでフェアウェー右サイドの好位置に運んだが、第2打で寄せられずパー。4番で初バーディーを奪い、「リズム」を取り戻したように見えたが、首位で迎えた9番パー4の第2打をグリーン奥のラフにこぼした。約3メートルのパットを外し、ボギーで後退。2オンした15番と18番で意地のバーディーを奪ったが、目標に1打届かずに終わった。
「今日は緊張して(体が)硬くなったわけじゃなくて。ショットの調子が昨日から下がり気味で、今日は荒れちゃった。朝は緊張していたけど、それは悪い緊張ではなくて。『よし、頑張るぞ』という緊張だった。我慢大会だったら希望はあったと思うけど…。(昨年9月の住友生命レディス東海クラシック2位に続く2度目の2位に)悔しいけど、前みたいにビービー泣くほど悔しいわけではない。前向きな方で考えられます」と悔しさをにじませつつ、結果をしっかり受け止めた。
次戦は18日開幕のTポイント×ENEOS(鹿児島)に出場予定。最終日はアマチュアで出場した13年のスタジオアリス女子オープン(19位)、昨年の住友レディス東海クラシックに続く自身3度目の最終組でプレーし、多くのギャラリーを引き連れた。「今日は楽しくプレーはできていました。来週また頑張りたいなと思います」。次戦以降に“持ち越し”となった念願の初優勝へ、気持ちを切り替えていた。