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1番、セカンドショットを放つ石井理緒(カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー ▽明治安田生命レディス 最終日(13日、高知・土佐CC=6228ヤード、パー72)
5位から出た石井理緒(サーフビバレッジ)は通算12アンダーでツアー初優勝に1打届かなかった。だが、昨年4月のヤマハレディース7位を上回る自己最高2位に入った。「悔しいけど、自分の最高位を更新したいという気持ちがあったので、それを更新できて良かった。(優勝したサイ・ペイインが)13アンダーまでいかれちゃったので、しょうがないかな」と振り返った
4打差を追ってスタートし、前半に2つスコアを伸ばした。後半に入ると、10番から3連続バーディーを奪って、15番では約7メートルのバーディーパットを決めきり、一時、サイと首位に並んだ。優勝こそ逃したが、この日の最少となる計23パットと小技で結果を残した。「ちょっと差は開いていたけど、自分のできることを1つずつやろうと思ってスタートした。絶好調ではなかったけど、アプローチが良かった。バンカーショットも苦手だったけど、バンカーからパーも取れたし、取りこぼしがなくなった」と手応えを口にした。
2000年1月3日生まれで“はざま世代”の一人だ。19年11月にプロテストに合格。昨季は賞金ランク89位で初のシード獲得はならなかったが、今季のツアー出場権を懸けた昨年末の最終予選会で10位となり、今季の前半戦に、優先的に出場できる権利を手にした。ツアーで通算10勝を挙げる稲見萌寧に続く世代2人目の初優勝を目指す。次戦は18日開幕のTポイント×ENEOS(鹿児島)に出場予定で「去年は出られなかったので、そこでも精いっぱいやれればいいなと思います」と決意した。