◆米男子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 マスターズ 最終日(10日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC=7510ヤード、パー72)
【オーガスタ(米ジョージア州)10日=岩原正幸】史上4人目の連覇のかかる松山英樹(LEXUS)が11打差14位で出て、穏やかな晴天の中で前半9ホールを3バーディー、4ボギーと1つスコアを落とし、通算3オーバーで首位と12打差の20位で折り返した。
21年大会と同じく、最終日は「勝負カラー」の黄色のウェアと紺色のズボン姿で挑んだ。午後1時10分に世界ランク4位のビクトル・ホブラン(ノルウェー)と2人同組でティーオフ。1番パー4で1・5Mのバーディーチャンスにつけたが、右に外してパー発進となった。
2番パー5でボギーが先行した。ドライバーで308ヤード先の右バンカーへ。あごが高く、第2打はアイアンでフェアウェーへレイアップ。ウェッジでの3打目はグリーン奥カラーへ。パターでの4打目はカップ左を抜けて1・5Mオーバー。返しのパーパットは右を抜けてボギーとなった。続く短い3番パー4は、ドライバーでグリーン右手前へ。ウェッジでの第2打がグリーン手前の傾斜で戻され、3打目の寄せはグリーン奥エッジ。6Mのパーパットは右に外れ、連続ボギーを喫した。
240ヤードの4番パー3で初バーディーを奪った。高弾道のアイアンショットで青空を切り裂き、グリーン手前に切られたピン右上2Mへ。軽いフックラインを沈めてこの日このホールで最初のバーディーを奪って大喝采を浴びた。495ヤードの難関5番パー4は、グリーン左奥エッジからパターで10Mをねじ込んでバーディー。6番パー3はピン左15Mから3パットのボギーとなった。
打ち上げの7番パー4ですぐに取り返した。324ヤードのビッグドライブでフェアウェー左へ。ウェッジでの第2打は、カップをかすめて右手前1・5Mへのスーパーショットで「パトロン」と呼ばれる観客をわかせた。バーディーパットを冷静に沈めて、この日2度目のバウンスバックを決めた。
9番パー4はドライバーショットが左の木に当たってラフへ。アイアンでの第2打はグリーン右奥へ。3打目の寄せはグリーン手前にショート。4打目でピン2Mにつけてボギーとした。上位を追って、リスクを負ってでも、アグレッシブに攻めるマネジメントが目立ち、出入りの激しいゴルフとなっている。
世界ランク1位で今年3勝のスコッティ・シェフラー(米国)が通算9アンダーの首位。今季2勝と好調なキャメロン・スミス(オーストラリア)が、1打差の2位で追っている。