永沢翔、ツアー自己最少の62をマークし4位に急浮上 3年前に病で亡くなった父へ恩返しの初V捧げる


◆日本男子プロゴルフツアー ▽ゴルフパートナー・プロアマ 第2日(20日、茨城・取手国際GC東C=6804ヤード、西C=6544ヤード、ともにパー70)

 プロ7年目の永沢翔(27)=ダイワロイヤルゴルフ=がツアー自己最少で、この日のベストスコアタイの62をマークし、通算11アンダーで35位から4位に急浮上した。西コース(C)を8バーディー、ボギーなしの会心の出来。3年前に他界した父・清春さん(享年69)にツアー初優勝をささぐ。ブラッド・ケネディ(オーストラリア)が16アンダーで首位。池田勇太(36)=フリー=ら2人が2打差2位で続いた。

 初日に池田が59を出した西Cで、今度は永沢がバーディーラッシュだ。10番から出て11番で2メートルにつけてバーディー。1番は第1打を左林に曲げたが、立て直し、8メートルのバーディーパットをねじ込んだ。計8バーディーを量産し、ツアーでの自己ベストを5打も更新する62。アウトコースは9ホールの自己最少29で4位浮上。「今日はできすぎ」と驚く会心プレーだった。

 青森で生まれ、強豪の東北福祉大に進んだ。3つ上には昨年のマスターズ王者・松山英樹がいた。既にプロとして活躍した先輩とは「年に数回しか会えなくて」と在学時から雲の上の存在だったが、背中を追い続けてきた。

 5歳の時、趣味でゴルフをした父・清春さんに連れられ、クラブを握った。学生時代は練習場までの送迎で支えてくれた父は3年前に病で亡くなった。恩返しのツアー初Vへ「すごくいい位置。優勝を目指したい」と誓った。(宮下 京香)

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