◆女子プロゴルフツアー 大東建託・いい部屋ネットレディス 第3日(23日、北海道・滝のCC=6560ヤード、パー72)
地元の北海道出身で4打差の3位からスタートした小祝さくら(24)=ニトリ=がカップを“破壊”するスーパーイーグルと3バーディー、ボギーなしの67で回り、通算15アンダーで、首位の菊地絵理香(34)=フリー=と2打差の2位に浮上した。最終日最終組で北海道の先輩の菊地と地元Vを争う。三ケ島かな(26)=ランテック=も2位。
破壊力抜群のショットだった。320ヤードの13番パー4。小祝は残り100ヤードの第2打を50度のウェッジで振り抜くと、美しく高い弾道のボールは直接、カップに入った。カップの縁が崩れたため、コース係員の修復を要するほどの強烈な一打だった。
荒ぶるボールとは対照的に小祝はいつも通りにおっとりとした表情。「(ショットが)カップに直接、入ったのは初めて。入ってもボールが飛び出てしまったことはありますけど」。カップの修復でプレーは一時中断。「待たせてしまって申し訳ないです」と恐縮してスーパーイーグルを振り返った。
首位の菊地、2打差2位で追う小祝ともに北海道の出身。「絵理香さんと優勝争いできることはうれしいです」と笑顔で話す。菊地は4勝、小祝は7勝を誇るが、ともに北海道開催の優勝はない。地元初Vをかけた対決に北の大地は盛り上がっている。(竹内 達朗)