「ゴルフ天才少女」須藤弥勒が超異例の靴下契約 20年で推定総額2000万円! スポンサーは12社・団体に


キャプテン・ユーと推定総額2000万円の靴下着用契約を結んだ須藤弥勒(左は同社の金村雄仁社長、右は営業担当の金村まり子さん)=提供写真

キャプテン・ユーと推定総額2000万円の靴下着用契約を結んだ須藤弥勒(左は同社の金村雄仁社長、右は営業担当の金村まり子さん)=提供写真

 史上初のジュニアゴルフ世界4大メジャーのグランドスラムを達成し、「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(みろく、ゴルフ5)が、靴下などの製造・卸売業の「キャプテン・ユー」(本社・大阪市)と靴下着用契約を結んだことが25日、分かった。

 通常、靴下はウェア着用契約に含まれることが多いが、異例の「別売り契約」となり、しかも、条件は破格。関係者によると、20年の長期で推定年間100万円、推定総額2000万円の大型契約を結んだという。キャプテン・ユーは弥勒の将来性と話題性を高く評価し、超VIP待遇となった。

 この2か月で栄光と挫折の両方を知り、日本に戻った弥勒に超大型の契約オファーが届いた。6月にジュニア欧州選手権(英国スコットランド)で2位に12打の大差をつけて圧勝し、史上初のジュニア4大メジャーのグランドスラムを達成。自信を持って世界ジュニア選手権(12~14日)で4年ぶり3度目の優勝を目指したが、まさかの17位に終わった。

 個性的なデザインの靴下の製造で知られるキャプテン・ユーは、1つの敗戦よりも史上初の快挙を高く“買った”。同社の金村雄仁社長は「弥勒選手の実力と将来性を評価して、今回の契約に至りました。世界ジュニア選手権では敗れましたが、関係ありません。むしろ、弥勒選手の今後を考えれば敗戦を糧にしてプラスになると思います」と話した。さらに「あの天真らんまんなキャラクターがいいですよ!」と絶賛した。

 弥勒とキャプテン・ユーが締結した契約は超異例だ。

 今後、弥勒は大会で同社のロゴや「MIROKU」と刺しゅうなどされた靴下を着用する。通常、靴下はウェア契約に含まれることが多い。弥勒の場合、所属契約を結ぶゴルフ5ブランドの靴下を着用することが通例だが、キャプテン・ユーの熱意にゴルフ5が別売りの「靴下契約」を認めた形になった。

 さらに条件は破格だ。関係者によると、キャプテン・ユーは年間で推定100万円、契約期間は20年を提示したという。現在、10歳の少女が30歳のベテランになるまでの超ロング契約で、総額は推定2000万円となる。内容、期間、金額とすべてにおいて驚きの契約となった。

 「私はまだ小学生なので契約内容についてはよく分かりませんが、キャプテン・ユーさんの靴下は大好きです。ピンクのハートマークの靴下を履く時はワクワク、ドキドキします」と弥勒は笑顔で話す。父・憲一さんは「キャプテン・ユーさんには弥勒が6歳の時から時折、靴下をいただくなどお世話になっていました。今回、スポンサー契約を長期で結んでいただき、ありがたいです」と深く感謝した。

 今年1月からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、抜群の実力と存在感を持つ弥勒のもとにはオファーが殺到。その中で「ゴルフ5」と所属契約、並びにマネジメント契約。家具などの企画・販売を行う大手の「ニトリ」、菓子・食品製造販売の「UHA味覚糖」、いしど式のそろばん教室を運営する「イシド」、自動車販売の「100%新車館」、飲料水製造販売の「サーフビバレッジ」、総合建設業を営むディーワイプランの住宅ブランド「ビスコッティハウス」、地元の群馬・太田市に本社を置くタイヤ・ホイール専門商社の「ニッタタイヤ」とスポンサー契約を結んでいる。さらにキャディーバッグに「Rakuten」。帽子に「SMBC日興証券」、福祉系の一般社団法人の「JUKAI」のロゴが入っている。今回「キャプテン・ユー」が加わり、弥勒のスポンサーは計12社・団体となった。

 異例の「靴下契約」で足元が安定した弥勒は、さらなる飛躍を期す。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。10歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇し、頭角を現す。現在、ドライバーの飛距離は220ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。

 ◆キャプテン・ユー 1992年創業。靴下、タイツ、スパッツなどの製造・卸売り業。個性的なデザインで種類も豊富で、年間約2000万足以上の商品提供実績を持つ。本社は大阪市北区。代表取締役社長は金村雄仁氏。

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