8月の全米女子アマチュアゴルフ選手権で日本勢37年ぶり2人目の優勝を遂げた17歳の馬場咲希が7日、地元の日野市スポーツ栄誉賞を受賞した。同日に東京・日野市役所で行われた授賞式に出席し「日野市が大好きなのでうれしい。すごく光栄ですし、日野市の皆さんに応援してもらえることがうれしいです」。記念品として地元の名産・シャインマスカットなど4種のぶどうが贈られ「果物の中で一番好き。今日帰ってから食べます」と爽やかな笑顔を見せた。
かねてから最大の目標として「海外メジャーで優勝」を胸に秘めてきた。昨年までは海外での試合出場が少なく「ぼやぼやしていた」というが、全米女子アマV後「目標が鮮明になった」と明かす。将来の道しるべについて、16年の日本女子オープンを制し、プロ転向を経て、海外に主戦場を移し、活躍する畑岡奈紗(23)を挙げ、「畑岡さんが自分の描いている理想です」。高校3年生になる来年、日本のプロテストを受験し、合格後「プロになって海外に行きたいと思っています」と見据えた。
次戦は16日開幕の日本ツアー、住友生命レディス東海クラシック(愛知・新南愛知CC美浜C)にアマチュアとして推薦出場の予定。全米女子アマVの快挙後、国内凱旋(がいせん)試合となる。大きな注目が集まるが「そこを楽しんでできたら」。大会史上3番目の大差で圧勝した全米女子アマと同じ白のシャツを着用予定だと明かし「全米女子アマの時のように攻めて、ピンを狙ってたくさんバーディーが取れるようなゴルフをしたいです」。まずは群雄割拠の女子ツアーでニューヒロインがその実力を見せる。
◇馬場 咲希(ばば・さき)2005年4月25日、東京・日野市生まれ。同市の仲田小、日野一中を卒業。17歳。父・哲也さんの影響で5歳から始める。国内ツアーは2戦に出場し、同月のブリヂストンレディス(28位)でベストアマ。得意クラブはドライバー、アイアンでドライバーの平均飛距離は270ヤード。憧れは東京五輪金のネリー・コルダ(米国)。身長175・3センチ。家族は両親と姉、妹2人。