日本ゴルフ協会(JGA)は12日、主催する3メジャー大会の概要発表会見をオンラインで開き、29日開幕の日本女子オープン(千葉・紫CCすみれC)に8月の全米女子アマチュア選手権で優勝した馬場咲希(17)が特別承認で出場すると発表した。ドライバーで270ヤードの圧倒的飛距離を持つ女子の新星が、大会最長6839ヤードのモンスターコースに挑むことになった。
国内最高峰の舞台でニューヒロインが、今夏の真価を示す。29日開幕の日本女子オープンに馬場が特別承認で出場する事が決まった。8月の全米女子アマチュア選手権で日本勢37年ぶり2人目の優勝後、16日開幕のツアー、住友生命レディス東海クラシック(愛知)で快挙後初の国内がい旋試合に出場し、その2週後に初の国内メジャーに挑む。
今大会は2020年に男子の日本オープンが行われた紫CCすみれCが舞台。ツアー屈指の飛ばし屋・原英莉花(23)が制した20年の6761ヤードを超える大会最長コースだ。会見に出席したJGA顧問の戸張捷氏は「ロングヒッターが有利」と分析。平均飛距離がツアー1位に匹敵する270ヤードを飛ばす馬場には、持って来いの舞台となりそうだ。
馬場はこれまで日米通算11勝の畑岡奈紗(23)の歩む道を追いかけてきた。畑岡はアマ時代の16年大会をメジャー最年少17歳263日で初優勝し、プロ転向後に連覇。現在は米女子ツアーで活躍する。来年の日本のプロテストに合格後、海外に挑戦する計画はあるが「畑岡さんのようにプロの試合で優勝して米国に行くのが理想」という青写真も描く。大会を制すれば16年の畑岡を超える史上最年少17歳160日。新星の躍進から目が離せない。(宮下 京香)