石川遼、31歳誕生日週Vへ入念調整 改修工事で出現したクリークに「細い川が好き」…15日開幕・ANAオープン


プロアマ戦で調整した石川遼(カメラ・宮下 京香)

プロアマ戦で調整した石川遼(カメラ・宮下 京香)

 国内男子プロゴルフツアーのANAオープンは15日から4日間、北海道・札幌GC輪厚C(7063ヤード、パー72)で行われる。2015年大会覇者の石川遼(カシオ)は大会3日目の17日に31歳の誕生日を迎える。14日はプロアマ戦で調整し、毎年、この大会で迎えることが多いバースデーウィークの一戦へ「(予選突破し)ここで迎えたいですね」と笑いを誘いつつ、真剣なまなざしとなり「フェアウェーが狭いのでラフからのショットも増えると思う。ラフはちょっと重い。芝の密集度が上がっている。難しいです」と難コースを警戒し、7年ぶりの大会制覇へ意欲を燃やした。

 今季は序盤で上位争いに食い込めなかったが、直近3戦はトップ5が2回。成績に比例して再現性を高めるためにトップを浅くした新スイングでも手応えを得つつある。札幌GC輪厚Cはフェアウェーが狭く戦略性の高いコース。石川は「6番、7番、9番とかは(右に打ち出し、左に曲がる)ドローの方がいいと思うが、それでも難しいと感じるホール。しっかりとした精度の高いドローを打っていかないといけないので、試されると思います」と攻略へ気持ちを高めた。

 今年、同コースでは改修工事があり、13番パー4にはクリーク(小川)が出現した。石川は「僕、細い川が好きなんです。川全般、渓谷とか」と意外な趣味も明かし、ラウンド中は池の水にも触れ、写真も撮ったそうで「より映える(ばえる)。川があることで、アクセントというか、きれいになっている感じがありました」と笑顔を見せた。一度は「プレーしてみたい」とゴルファーが憧れるコースの情景に癒やされていた。

 前週は試合出場がなく、「基本、トレーニングメインで練習をしていました。パフォーマンスを落とさないように。少し疲労もたまっていたので、ここからの連戦に向けて体力をリセットしました」と明るい表情を見せた。31歳の好スタートを切れるか。15日の第1ラウンドは今季1勝のルーキー・河本力、ツアー1勝の大槻智春との注目組で午後12時に10番からティーオフする。

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