首位堅持の池田勇太 28年前のジャンボの記録目前で「それを破って優勝したい」


2番、ティーショットを放つ池田勇太(カメラ・泉 貫太)

2番、ティーショットを放つ池田勇太(カメラ・泉 貫太)

◆男子プロゴルフツアー ANAオープン 第3日(17日、北海道・札幌GC輪厚C=7063ヤード、パー72)

 1打差首位で出た池田勇太が5バーディー、3ボギーの70と踏ん張り、通算18アンダーで首位を堅持した。8月に痛めた首にははりを打って満身創痍(そうい)で挑んだ。1番から約4メートルの下りのパットを決めるなど前半は3バーディーで流れに乗った。だが、後半は一変し、患部の痛みの影響もありショットも乱れた。13番、14番では連続ボギーでスコアを落としたが、17番でアプローチのミスの後に10メートルのバーディーパットをねじ込んだ。

 池田は逃げる立場として、手堅くアンダーパーで終え「前半はいい感じで回れて、後半は思うようなスイングができなくなったところもありました。(首痛が)つらくなってきたのもあって。でも最後にラッキーなバーディーも来たし、神様もまだ頰笑んでくれているのかなと思います」と話し、決して表情は緩めなかった。

 2位の今平周吾に3打差をつけて迎える最終日。1994年大会を制した尾崎将司が持つ通算20アンダーの大会最多アンダーパー記録も視界に入る。池田は「ぜひ、それを破って優勝したいです」と言葉に力を込めた。19年ミズノオープン以来のツアー通算22勝目、そして歴代3番目となる大会3勝目に挑む。

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