石川遼 31歳誕生日に2イーグルで“パー5制覇” 6差5位で最終日へ「まだあるぞ…僕もその一人」


17日に31歳の誕生日を迎えた石川遼は8番でバーディーパットを沈める。3日目はスコアを4つ伸ばし、12アンダー5位タイに浮上した(カメラ・泉 貫太)

17日に31歳の誕生日を迎えた石川遼は8番でバーディーパットを沈める。3日目はスコアを4つ伸ばし、12アンダー5位タイに浮上した(カメラ・泉 貫太)

◆男子プロゴルフツアー ANAオープン 第3日(17日、北海道・札幌GC輪厚C=7063ヤード、パー72)

 この日、31歳の誕生日を迎えた石川遼は5番と12番のパー5で2つのイーグルを奪った。9番と17番はバーディーとし、4つのパー5でスコアを伸ばした。2イーグル、3バーディー、3ボギーの68をマークし、通算12アンダーで6打差5位に浮上。「いいゴルフはできていた。状態的にも悪くない感じでできている」と話し、ファンの祝福に笑顔で応えた。

 1番ティーで「誕生日」とアナウンスされ、ファンから「おめでとう」と声が飛んだ。そのスタートホールは第1打を右の林に打ち込み、いきなりボギーで帯同応援するファンをひやっとさせたが、難関の2番はショットで好位置につけてパーとした。徐々に流れを取り戻しつつある中で、最初のパー5へ向かった。

 右ドッグレッグの5番パー5(520ヤード)。第1打をドライバーで前日に入れた右の林の先、フェアウェーど真ん中に運ぶと、残り205ヤードから5アイアンでピン奥10メートルに2オン。下りのスライスラインを決め切り、大歓声に右手を上げた。535ヤードの12番パー5は残り250ヤードから今度は3ユーティリティーで奥12メートルへ。これを沈めて2つ目のイーグルだ。17番パー5は7メートルに2オンしたが、3打目のパットを決めきれず、“イーグル逃し”のバーディーだった。「3つ目取れたら最高だったな。ティーショットもセカンドも良くて。(パターは)ラインの読みが当たりまくって楽しかった」とロングパットが決まった事もあったが、ショットで課題のロングゲームを制し、うなずいた。

 今大会は誕生日と重なることが多い。ラウンド後は祝杯をあげるかと思いきや「いや~、それが全くないんですよね」と首を振る。「トレーニングと、あとはご飯を食べます。30歳の昨日と変わらず」と淡々としていた。自身へのプレゼントは「今一番欲しいのは炭酸のシャンプー。頭皮がスッキリするらしいので、ご褒美で自分に買います」と笑って見せた。

 6打差を追いかける最終日。10年中日クラウンズでは18位から58をたたき出し、大逆転Vを遂げている。「あと18ホールある。他の選手も『まだあるぞ』という気持ちでやる選手はいると思うけど、僕もその一人」と意欲をのぞかせた。15年大会以来、7年ぶりのバースデーウィークVを諦めるつもりはない。

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