古江彩佳「次につながる悔しさ」68も2勝目ならず2差3位 勝者には「あっぱれ」


◆米女子プロゴルフツアー ポートランド・クラシック 最終日(18日、米オレゴン州コロンビアエッジウォーターCC)

 最終ラウンドが行われ、首位タイで出た古江彩佳(富士通)は、1イーグル、4バーディー、2ボギーの68で回り、通算17アンダー。スコアを4つ伸ばしたが、7月のスコットランド・オープンに続くツアー2勝目には2打届かず、3位となった。24歳のアンドレア・リー(米国)が66をマークし、19アンダーで初優勝を飾った。ダニエル・ダルケア(エクアドル)が18アンダーで2位に入った。

 古江は最後まで攻めの姿勢を貫いた。4番までパープレーで迎えた5番パー5。3打目をピン左約3メートルにつけて初バーディー。続くパー5の7番はフェアウェーから3ウッドで奥約10メートルに2オンし、2パットでバーディーを重ねた。リズムに乗ったかと思われたが、8番でティーショットを右の池に入れてのボギー。9番もズルズルと連続ボギーとした。

 だが、流れを好転させたのは10番パー5。フェアウェーから池ギリギリを攻めて2オンし、ピン右手前約8メートルにつけた。決してやさしくないイーグルパットを決め切った。11番も約1メートル半につけてバーディーを奪い、再びトップに返り咲いた。終盤は同組のA・リーがスコア伸ばす中、16番は約10メートルを沈めて食らいついた。2勝目には一歩届かなかったが、優勝したA・リーとハグで健闘をたたえ合った。

 古江はラウンド後、WOWOWのインタビューに応じた。一問一答は以下の通り。

 ―振り返って。

 「なかなか自分のプレーができなかったり、というのもあったのですが、アンダーで回れたのはまだ良かったというのと、本当にアンドレア選手がすごくいいプレーをしていたので、本当にあっぱれだなと思います」

 ―前半はパー5でしっかり伸ばしたが。

 「パー5で(バーディーを)取れて良かったなと思います」

 ―10番のイーグルは。

 「(第2打は)本当にあそこしかないというショットができて、うまくパターで打てるところに置けたのが良かったなと思います。(クラブ選択は)ちょっとダウンヒル(左足下がりの傾斜)が気になって、3番ウッドだと低く出過ぎちゃうかなと思って、7番ウッドをチョイスして良かったなと思います。(パットは)少しフリンジ(芝を短く刈り込んだ部分)がかかったり、フックとスライス両方あったので難しかったけど、うまく入れられて良かったなと思います」

 ―後半にスイッチが入ったと思うが。

 「本当にそのイーグルのおかげで自分の中でうまく切り替えができて、しっかり攻めのプレーをすることができたかなと思います」

 ―同組のアンドレアが伸ばす中、ついていっていたが。

 「相手はパターがすごく入っている中、なかなか自分は入らなかったりしたけど、うまくパーセーブもできたり、長いバーディーパットが決まったり、うまくついていけた方かなと思います」

 ―16番は先にバーディーパットを沈めて相手にプレッシャーをかけたが。

 「本当にやっとバーディーを取れたので良かったなと思います」

 ―4日間60台で回ったが、総括して。

 「すごくいいゴルフができて、最終日もなかなか自分のショットだったりができなかったけど、アンダーでまとめることができて良かったなと思います」

 ―2勝目への手応え。

 「今日は優勝できなくて、すごく悔しい気持ちはあるんですけど、また次につながる悔しさができて、良かったなと思います」

 ―次週の大会へ。

 「来週は3日間しかないので、初日から攻めるプレーをできたり、予選をまずクリアしてまた上位で争えたらなと思います」

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