男子ゴルフ初日 初優勝を狙う若手の「W岡田」が首位、7位と好発進


18番、ティーショットを放つ岡田弦希 (カメラ・豊田 秀一)

18番、ティーショットを放つ岡田弦希 (カメラ・豊田 秀一)

◆男子プロゴルフツアー ▽バンテリン東海クラシック 第1日(29日、愛知・三好CC西C=7300ヤード、パー71)

 ともにツアー初優勝を目指す若手の「W岡田」が好発進を決めた。

 プロ7年目の岡田絃希(日本植生)は6バーディー、ボギーなしの65をマーク。6アンダーで自身初の単独首位で発進した。最終18番で7Mのバーディーパットをねじ込んだ。「最後はおまけみたいな感じで入ってくれたので、気持ち良くゴルフができました」と会心の笑みを浮かべた。

 ショットがさえて、フェアウェーキープ率は全体1位の85・71%。パーオン率も77・78%で同2位。「ドライバーが比較的狙ったところに打てて、振れていた。4回くらいあった1ピン(2・5M)くらいのチャンスも全部決められた。思っていたプラン以上のゴルフができた」とうなずいた。

 岡山作陽高校出身。19年のメジャー、全英女子オープン覇者・渋野日向子は1学年下の後輩だ。マレーシアの大学へ進学し、アジアの下部ツアーに約1年参戦。だが、コロナ禍となり帰国し、一昨年の日本ツアーの予選会に挑戦した。関西オープンで4位に入るも年間獲得賞金は約576万円で賞金ランクは76位。

 今大会は26日に出場権が降りてきて急遽、初出場が決まった。弟・玲欧キャディーと二人三脚で挑んでいる。「リランキングで出られる試合は3試合なので、数少ないチャンスをものにしたい」と目を輝かせた。

 一方、アマチュアの岡田晃平(東北福祉大3年)は4バーディー、1ボギーの68で回り、3アンダーの7位につけた。この日の平均飛距離313・50ヤードで、全体7位と持ち味のドライバーを積極的に握って攻めた。10番から出て、12番と2番のパー5で3打目をピンそばに寄せてバーディーを奪うなど安定したプレーを披露した。「本当にショットが良くて、パターで3打くらい損しましたね。手前からと言う意識で攻めたのが良かったです」と振り返った。

 6月の日本アマチュア選手権で、前週のパナソニックオープンを制した蝉川泰果(東北福祉大4年)らを抑えて初優勝。「日本アマで勝って自信にもなりましたし、色んな試合にも呼んでもらえて、プラスなことばかりで良かったです」と端正なマスクを崩した。8月からは、アマチュア日本代表チームにも選ばれた。「日本の国旗を背負っているのは誇りに思います」と10月のメジャー、日本オープンにも出場予定だ。

 蝉川と前週、パナソニックオープンで優勝した中村凜キャディー(東北福祉大3年)と今週はコンビを組む。ツアー6戦目で自己最少スコアの68で、自己最高の3打差7位発進となった。「蝉川さんは身近な先輩で尊敬している。(前週の蝉川の優勝で)自分もやってやろう、と気合が入りました。中村とは良い雰囲気でできています」。伸び盛りの20歳は残り3日間、ツアー史上初となる2週連続のアマチュア優勝の偉業に挑む。

最新のカテゴリー記事